第7話「好きな人の前では自分を良く見せたいよね」


朝食の片付け、洗濯、風呂掃除、部屋の掃除・・・。


まぁ大体完了かな。


俺は一人暮らしだ。なので、家事も全て自分でこなさなければならない。


まぁやらない人もいるけど、やっぱり家事はできて損はないよな。


ってことで、なるべくするようにしている。



「That sounds tough」(和訳:大変そうだね)



忙しそうに狭い部屋を動き回っている俺をみて、金髪美少女マリアさんはベッドに座って言う。



「他人事だな、少しは手伝え」


「Can not」(できないよ)


「あのなぁ」



家事ができないって、女の子としてどうなのか?


まぁそこは人それぞれだとは思うけど・・・。



「うーん・・・あっ。アイラブ ピーポー フーケンドゥ ハウスワーク」(I love people who can do housework/家事が出来る人が好き)


「私やるわ」



日本語でそう言うと、やる気に満ち溢れた表情で立ち上がった。


なんか、自然と気が緩むというか、こうやって態度で表されると照れるもんだな。



「んでも、今日は一通り終わってるんだよね」


「Is that so?」(そうなの?)



さっきまでとは打って変わって、悲しげな表情でこちらを見つめてくる。



「う、うーん・・・でもなぁ」


「別にいいわ、私は愛斗の役に立ちたかっただけだから、困らせる気はないわ」


「ねぇなんでそんなに流暢に日本語喋れるの? もしかしなくても日本語喋れるんじゃない? 俺の日本語理解してるもんね? 喋れるよね?」


「あはは、コンニチハー! アリガトネー」


「適当な日本語をカタコトで喋って誤魔化すなー!?」


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