第21話 鉱石型のモンスターと邂逅
朝の10時に祐樹と理沙は銀座駅前に集合の予定だったので祐樹は予定より15分前に到着した。それから5分くらい後に理沙が来た。
「おはよう!」
「おはよう。待たせてしまったかしら?」
「いやいや、俺もつい先来たばっかりだから全然待ってないよ」
「そう、良かったわ。私も少し早めに家を出たつもりだったけど、祐樹の方が早かったみたいね」
「じゃあ、ダンジョンに向かおっか」
銀座のダンジョンは深層に行くほど敵が固く、強くなるため攻略するには些か骨が折れるためあまり人が訪れないのだ。なので、スムーズにダンジョンへ入ることが出来た。中は鉱山のダンジョンで道がいくつも枝分かれし広がっていた。
「ここのダンジョンは広すぎるみたいでマップが20階層までしか完成していないみたいなんだ。それに、このダンジョンまだまだ奥に続いてるらしいよ。下に行けば行くほど敵も強くなるし敵が現れたら俺の後ろに隠れるんだよ」
ギルドで購入した地図を見ながら歩いていると理沙が祐樹の目に回り込んで顔を覗いてきた。
「私は前に出て戦うことがないように祐樹の後ろにいるから安心して。それに、何かあったら祐樹がまもってくれるんでしょ?」
祐樹の目をじっと見て「でしょ?」と首を掲げている理沙を見てドキッとしてしまった。
「もちろん、理沙のことは俺が守るから安心してよ」
「ふふ、頼りにしてる」
そう言う理沙もカッコいいことをストレートに言われ恥ずかしくなり真っ白な肌が少し赤らんでいた。だが、こんな2人の甘い空間をぶち壊す敵が現れたのですぐに武器を構え戦闘態勢に入った。祐樹は敵を鑑定して理沙に教える。
種族 ロックリザード
レベル 6
HP 35
MP 0
物攻 30
魔攻 0
防御 43
スキル
転がるLv.1
「あいつはロックリザードだ。レベルは6だから余裕で倒せると思うよ」
「ならここは私に任せて。私の力を見せてあげる」
『凍てつく氷よ、我が敵に届けアイスボール』
冷たい冷気を放つ氷の球がロックリザードの顔面にヒットして吹き飛ばされて消滅した。スキルによって威力が上がった魔法を耐えることなどできるわけがない。
「氷魔法って凄いな~。ロックリザードがイチコロじゃん。これなら効率よく先へ進めそうだな」
祐樹はドロップした魔石を回収しながら、改めて魔法は凄いなと思った。ロックリザードを倒したと思えば直ぐに次の魔物が襲ってきた。地面をゴロゴロ転がる岩だと最初は思ったが魔物だった。
種族 爆弾岩(小)
レベル 4
HP 20
MP 0
物攻 10
魔攻 0
防御 20
スキル
自爆Lv.1
「離れて、コイツ自爆するみたいだから」
理沙を後ろに下がらせて祐樹は己の剣で爆弾岩を遠くへ飛ばした。
壁にぶつかった衝撃で爆発したが、爆竹程度の爆発だった。
「この階層には壁役をこなせる魔物はいないみたいだしもっと下に行こうか」
2人はさらに奥へと足を進めた。
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