第一話 女王陛下万歳!

(カクヨムには表現の自由がないと言われたので、今後は小学生でも読める健全な怪文書になります。またやむを得ず使う禁止コードに引っかかりそうな単語は【自主規制】と置き換えさせていただきます。ご容赦ください)






 爽やかな朝でした。

 今朝も女官長のクッコロは、ペグモ神の宮殿ペグモパレスの最上階で朝の礼拝を行っていました。

「母なるマン山よ、今日も豊かな恵みを我らに与えてくださり感謝いたします」

 ペグモパレスはマン山の断崖に作られた男子禁制の神殿です。

「ああ、今朝もなんて世界は美しいのでしょうか、小鳥さんおはよう!」

 クッコロは空をとぶ小鳥たちに挨拶すると清廉な高地の空気で胸を満たしました。眼前に広がる大平原に青い空、ここに上がることができるものにだけ許された贅沢でした。

 マン山の頂上にはラグビーボールのような形の大カルデラ湖であるマン湖が雄大な水を蓄えており、それが滝となって、松茸のような形のペグモパレスの頂上降り注ぎます。その水は一度遊水地に蓄えられてからペグモパレス内部に吸い込まれます。

 ペグモパレスの内部は一本の垂直の水路があり、マン湖の滝から降りてきた水はそこを流れていきます。水路には大小様々な水車が仕掛けられており、巨大な神殿の動力源となっています。

 クッコロはまだまだ幼さが残り、体つきも華奢でした。しかし、女王だけが聞くことができる「神の声」によって女官長に抜擢されました。

 クッコロが跪き勤行をしていると、急に派手な水音が上がりました。

 マン湖からは時折、落石が流れ落ちて来ることがあり、ほっておいて水路に落ちると水車が壊れてしまいます。

 クッコロがショートカットを朝の風になびかせて、遊水地に駆け寄りました。

「オーク!? いや、人間……?」

 遊水地には、丸々とした男が浮いていました。いがぐり頭に、白い布を身にまとったその男は、おとぎ話に出てくるオークをクッコロに思い起こさせました。

 クッコロは腰まで水に浸かりながらオーク似の男を引き上げました。胸に耳をあてるとまだ鼓動があります。

「助けなきゃ」

 クッコロはオーク似の男の胸のあたりに両手を重ね心臓マッサージを行います。

「げぼぁ! おえええ、ぶびぃ!」

「やった!」

 男が川崎駅の東口でよく見かける酔っぱらいの路上ゲロのような音を出して水を吐き出しました。

「起きてください! 起きて!」

 クッコロが男の頬を勢いよく張ります。ばちぃーん!ばちぃーん!と小気味のいい音が上がりました。

 むくり、と男の服の下腹部のあたりが盛り上がりました。

「起きて! 起きて!」

バシィンバシィン!と頬を張る力がだんだん強くなります。男の頬が赤く腫れていきます。

「起きて…」

 クッコロが数十回目のビンタをしようとしたとき、男のファーストミットのように大きな手が、クッコロの華奢な手首をつかみました。

「……痛いですね……とっくに起きてますよ」

 男が目を開けました。そして左手に握っていたメガネをかけるとムクリと起き上がりました。

「あなた、いったい何者ですか?」

 クッコロは男の手を振りほどくと尋ねました。

「私はラルナ」

「どこから来たんです?」

「地獄から」

 クッコロはじぃっとラルナさんの目を見ました。小さくつぶらな瞳からは何も読み取れません。

「ところで、ここどこです?」

「ここはペグモ神の宮殿、ペグモパレス。私は女王陛下に仕える女官長のクッコロ。地獄のラルナさん、あなたはあの上から落ちてきました」

 クッコロが指でマン山の大瀑布をさしました。

「もしかして、君が助けてくれたの?」

 クッコロは軽くうなずきます。

 ラルナさんはクッコロをつま先から頭の先まで舐めるように見ました。幼さがありますが、ラルナさんのストライクゾーンです。

(おい、相棒!)

 と言ったわけではありませんが、リトルラルナが我慢できないのか布を揺らします。

「それじゃあ、お礼をしなければなりませんね」

 ラルナさんはにこりとしました。

(あ、笑顔がかわいい。この人、悪い人ではないかも)

 クッコロがそう思ったときでした。

『私とパコれ』

 ラルナさんの詠唱が完了しました。

「はっ?」

 もちろんクッコロの言葉の世界に「パコる」なんてものはありませんでしたし、男子禁制のペグモパレスの中で育った彼女は、男女の営みそのものがわかっていませんでした。

 しかし、体の芯のあたりがボーッと熱くなり、ラルナさんのつぶらな瞳を見ていると、なんだか幼いときに別れた父親を思い出します。

「ところでクッコロさん、濡れた服をいつまでも着ていると風邪を引いてしまいます…」

 クッコロには、きっと神の声はかくやあらんという優しい声に聞こえました。しかし客観的に聞くとただの卑劣なセクハラでした。

「あ、あ、ほんとですね、脱がないと」

 クッコロは肩の紐に手をかけキャミソール状になっているワンピースを脱ごうとしました。

 ラルナさんはその手を止めました。

「先に私の服を脱がさなきゃ」

「失礼しました! 自分のことばかり考えて! ほんと、恥ずかしい……」

 クッコロはラルナさんの腰のあたりの結び目をほどきました。すると、ラブホのシーツはストンと体から離れていきます。

「これは……、ペグモパレス……?」

 ラルナさんの股間から挙立したリトルラルナを見たクッコロは、ペグモパレスにそっくりだと思いました。

「今度はクッコロさんが脱ぐ番ですよ」

 ラルナさんはクッコロのワンピースの裾をつかむと、一気にまくりあげ、そのまま服を放り投げました。

 クッコロの白い素肌が濡れて光る裸身があらわになりました。小さい膨らみは寒さのせいか、魔法のせいかツンと上向いています。

「さあ、こちらへ、肌で温めあいましょう」

 ラルナさんは胸から股までをさらけ出し、クッコロにおいでのポーズをしました。

 クッコロはラルナさんの胸に顔を埋めました。チクチクもじゃもじゃ顔に毛が突き刺さりますがそれすらクッコロには敬虔な体験のように感じられます。

 ラルナさんはクッコロのお人形のように可憐な指をリトルラルナにあてがいました。

「ほら、おじさんのここ、あったかいでしょう? 」

「はい……、すごくあったかいです」

「じゃあ、内側から暖かくしてあげますね」

 ラルナさんは、クッコロの唇を乱暴に奪いました。ラルナさんがクッコロにくちづけしている様は「我が子を食らうサトゥルヌス」を彷彿とさせる凄惨な絵面です。もしこの世界に神がいるのなら、こんなことが許されていいのでしょうか。

 しかしクッコロは今までにない多幸感に満たされていました。

 ラルナさんは抵抗がないことをいいことに、クッコロの茂みへと手を伸ばして行きました。

(あぁ……、ごめんなさいペグモ神様……)



一時間後


 そこには、寝たまま口を半開きにして青空を見つめているクッコロがいました。

 クッコロを腕まくらするラルナさんも青空を眺めています。

 念入りに全身を舐め回されたクッコロの体にはあちこちにキスマークがあります。

「あぁ…終わりだ…、こんなことが……」

 クッコロはブツブツ「終わりだ」とか「おしまいだ」と言っています。股からはラルナ汁がしたたり落ちてきました。

「いや〜、神様ごめんね、君のかわいい女官長はいただいちゃいました!」

 誰に見せるわけではないのですが、ラルナさんは茫然自失のクッコロにキスをして、ピースサインをしました。

「ん、地震か?」

 するとすぐに大きな地響きが起こりました。地鳴りはペグモパレスを揺らし、ラルナさんのリトルラルナもゆれました。

「どこかに逃げないと!」

 裸のラルナさんは立ち上がり逃げ道を探そうとしました。

「クッコロ様! 大丈夫ですか!」

「大変です!水車が逆回転してます!」

 階段から女官たちがワラワラと屋上に現れました。そしてすぐに裸のラルナさんと遭遇します。

「ぎゃああああああ!!!」

「ぎゃああああああああああ!!」

「ぎゃあああああああ!!!」

「いやぁーーーーーーーー!!!」

 想像の埒外の存在に女官たちはパニックになります。

「待ってください、私は怪しいものじゃありませんよ……」

 ラルナさんが何を言っても信じるのは無理です。何しろ裸のラルナさんが接近してきたら逃げるのが当然です。

 ひときわ大きな地鳴りが起こると、遊水地の水面がガタガタ震えだしました。

 そして水路から逆登ってきた水流が巨大な噴水となってペグモパレスの上空に吹き上がります。

「ぎゃああああああ!!!」

「いやーーーーーー!!」

「ぎぃやあーーーーーー!!!」

 その黙示録的景色を見た女官たちはまたもや悲鳴をあげます。

「落ち着いてくださいよ、はやくここから逃げないと…」

 女官の一人の肩をラルナさんがつかみました。

「ぎゃああああああああああ!!!!」

「いやーーーーーーーーーー!!!!」

「ひゃあーーーーーーーー!!!」

 気付けばラルナさんに接近されていた女官たちは、悲鳴を上げて逃げ惑います。

(めんどくさいなあ、こいつら全員ヤッちまうか?)

 ラルナさんが最悪な発想をしていたときです。

「危ない!!」

 ラルナさんの耳にクッコロの声が聞こえました。

 ゴン!とグキッ!の中間のような音を立てて、ラルナさんの頭頂に水流で吹き上げられた大きな木の歯車がぶつかりました。

 ラルナさんは川崎駅東口の酔っぱらいのようにその場に崩れ落ちました。



しばし後、ペグモパレス上層階の水車部屋のことです。



「起きて! 起きて!!」

 昏倒していたラルナさんの脳裏に聞き覚えのある声が届きます。

ばちぃーん!ばちぃーん!

「起きて! 起きて!」

ばちぃーん!ばちぃーん!

 ラルナさんが「痛いわボケ!」と言おうとしましたが「フゴゴ、フゴ」と豚の鳴き声のような音になりました。

 目を覚ましたラルナさんは止まった水車の歯に縛り付けられていました。

「フゴゴ!」

 うまく喋れないのは猿轡がされているからです。

 目の前にはクッコロがうつむきながら突っ立っています。

「ふぅん、で、この汚らわしいオークに犯されたと」

「はいペグミ内務卿……」

 ラルナさんの視線の先には、軍服風の黒い詰め襟に身を包み、ピンクの長髪を左のサイドポニーにした少女がいました。見るからに生意気そうで、ラルナさんのことをゴミでも見るような目で見ています。

「おい! 地獄のラルナ!」

 ペグミ内務卿と呼ばれた少女は、手に持っていた馬用のムチでラルナさんの頬をペチペチしました。

「フゴゴ!」

 ラルナさんは「放して!」と言いたかったようですが言葉になりません。

「おお、おぞましい! お前、なにか面妖な魔術を使うようだな、その手にはかからんぞ。お前が咥えているのは魔法殺しの『アンティオキアの聖なるギャグボール』だ。なにせ男と交わろうものなら、ペグモ神のお怒りに触れて地下送りだからな、そうだろクッコロ!」

 ペグミ内務卿はラルナさんのたわわな横っ腹にムチをうちつけました。ひゅん!と風を切る音がして、刹那の後にラルナさんに赤いあざが浮かびます。

「フゴ!!」

 さすがにラルナさんでも痛みに悶絶します。

「しかしクッコロ、お前もいいザマだな、お姉様のエコヒイキで下賎の出のくせに女官長になったかと思えば、オークに犯されて地下送りだ!」

 ペグミはキャハキャハと幼い笑い声をあげました。

「ペグコ女王陛下はエコヒイキなんてしません…」

「うるさい豚女が!!」

 クッコロの頬をペグミのムチが襲いました。

「誰が口答えしていいと言ったんだ。おい、連れて行け!」

 ペグミが手を挙げると女官たちが現れ、クッコロに手枷をつけると部屋の外に連れ出していきました。

「ふん、アタシの誘いを断ったこと、一生後悔することね」

 部屋にはラルナさんとペグミのふたりきりになりました。

「さて、あんたみたいなケダモノは、本来今すぐ生贄の祭壇で丸焼きにしてあげたいところだけど…」

 カツカツと靴の音を鳴らしてペグミはラルナさんの前を行ったり来たりします。

「特別に、アタシの言うことを聞いたら、生かしてここから出してあげてもいいよ」

 ペグミは、ラルナさんのあるのかないのかわからない顎にムチを添えると顔につばを吐きかけました。

「これからここに来る女をお得意の催眠術だか魔術だかでメロメロにしてぶち犯しな、そうすりゃシャバに出してやらないこともない」

 ラルナさんは女を犯して助かるなら特に異存はありませんでした。

 同意の上で体を重ねたクッコロにひどいことをするペグミの言うことを聞くのは少しシャクでしたが、この際文句は言えません。

 ラルナさんは大きくうなずきました。

「交渉成立、だな」

 ペグミは部屋をあとにしました。

 ラルナさんはしばらく一人になりました。

(生き返るためとはいえ、なかなかハードな試練だなあ)

 ペグミにムチでうたれたところはミミズ腫れになっています。

(あのメスガキ、絶対わからせてやる)

 ラルナさんが復讐を誓うと、リトルラルナも(そうだそうだ!)と反り返りました。

 ラルナさんがメスガキわからせプランを妄想していると、部屋の扉があきました。

 そこにはペグミがいました。

「あぁ! あなたが神の御使いなのですね!」

 その声はそっくりですが話し方はまるで違いました。それに服装も軍服のような詰め襟から白いツヤツヤしたドレスに変わっていますし、ピンクの髪を右側でサイドポニーにしています。

(なんだこいつ? 二重人格か?)

 ラルナさんは訝しみました。

「あぁ、おいたわしい姿に……、今解いてさしあげます……」

 少女はラルナさんが拘束されている手枷足枷を外してくれました。

 全裸のラルナさんは久しぶりに自由になると、猿轡を自分で外しました。

「よくもさっきはやってくれましたね」

「怒らないでください、私の話を少し聞いてくださりませんか……」

「いいや、大人の力を徹底的にわからせてあげますよ」

 ラルナさんは少女の両肩をつかむと言い放ちました。

『私とパコれ』

 詠唱が完了しました。

 少女はぼんやりとラルナさんを見つめています。

「あなたは……クロレッツ卿……?」

 ラルナさんは知らないことですが、クロレッツ卿とはペグモ神殿に貢物を捧げる貴族で、美男子として知られており、一度会った女性は皆、次に会える日を一日千秋の思いで待つことから「千秋先輩」と呼ばれています。

「なにがクロレッツですか! 息スッキリさせてあげますよ!」

 ラルナさんは少女を抱きしめると唇を奪いました。

「!!!」

 少女は体をこわばらせています。ラルナさんの舌は少女の唇に割り込みます。そしてラルナさんの舌は、硬くなっている少女の舌先を探り当てると絡めつかせました。

 少女は初めて体験する粘膜と粘膜の接触の交接に次第に魅了されていきました。

 室内に小さな水音が響きます。

 ラルナさんの舌を受け入れた少女はラルナさんの肩に腕を回しました。

 ラルナさんも少女に手を回すと肩からドレスをおろしていきました。

 すっかり少女が白い裸体を晒す頃に、口元を離しました。少女は「どうして?」と名残惜しそうな目でラルナさんを見つめています。

「おやおや、さっきまでの生意気な態度はどうしたんですか?」

 ラルナさんは意地悪なことを言いましたが、少女はキョトンとしています。

「ごめんなさいって言うまで徹底的にわからせてあげます」

 ラルナさんは少女の耳を甘噛すると、舌を這わせて耳穴を舐めあげます。

 くすぐったいような、背徳的な感触に少女は背筋を震わせます。ラルナさんはすかさずドレスの胸元に手をツッコみ、小さいながらも張りのある胸を優しくなでました。

「だめです! そこは触っちゃだめです!」

 少女は甘い声でラルナさんに訴えました。しかしラルナさんの手は止まりません。ツンとした先端をさぐりあてると、輪郭をなぞるように人差し指の腹で撫でました。

「そこがだめならどこならさわっていいんですか?」

 ラルナさんの執拗な責めはまだ始まったばかりでした。【自主規制】が少女の【自主規制】を【自主規制】して【自主規制】しており、【自主規制】は【自主規制】でした。

「だめ! 全部、全部だめです!」

 少女は膝から力がぬけ、膝から崩れ落ちてしまいました。

 パチン!

 リトルラルナが少女の頬を軽く打ちました。

「触られたくないなら、こいつをなんとかしてくださいよ、こいつはあなたを許す気はないようですよ」

 ラルナさんは寝そべり、腹の上に少女を乗せると自分の顔に少女の足を向けました。

 少女の柔らかい頬にリトルラルナをグイグイおしあてます。少女はリトルラルナをうっとりと眺めてから軽く握ると「熱い…」と言いました。

「今から、これがあなたの【自主規制】に入るんですよ」

「………」

「嬉しいですか?」

「……」

 ラルナさんはすでにじんわりと潤っている少女の【自主規制】に息を吹きかけました。

「ひゃん!」

 少女は高い声を出しました。ラルナさんは舌を【自主規制】に這わせて、わざと大きな音をたてるようになめます。

「ほら、なにか言うことがあるんじゃないですか?」

 少女は興奮してきたのか、リトルラルナをぎこちない手付きで上下に【自主規制】しました。

「悪いことしたらごめんなさいといわないといけないでしょ!」

 ラルナさんは、口調は厳しいですが手付きは触れるか触れないかの優しさで少女の【自主規制】をこすります。

 ビリビリとしたような感覚に腰砕けになりながら少女は「ごめんなさい!ごめんなさい!」と何度も言いました。

「さあ、オ【自主規制】くださいと言うんですよ」

 ラルナさんは完全にテンションがあがってどうかしていました。

 しかしラルナさんは元来男女の【自主規制】とはあとから思い出すと恥ずかしいものだと思っていますので、やりたい放題言っています。

「オ【自主規制】ください……」

 少女は恥じらいながら小さな声を出しました。

「もっと大きな声で!」

「オ【自主規制】ください!」

 少女に、その美しいソプラノボイスをぶち壊しにするようなことを言わせたラルナさんは満足げに「いいですとも」とつぶやきました。

 さあ、いよいよ二人のパワーをメテオに集中だ!という時でした。

「そんな……ペグコお姉様……、嘘ですわよね……」

 ガチャリとドアが開くとそこにはペグミがいました。ラルナさんと二人のときに見せた陰湿さはかげをひそめています。

「衛兵! 衛兵! はやくペグコ女王陛下をお助けしなさい!」

 ペグミの号令で室内に衛兵がなだれ込んで来ました。

 衛兵とは言ってもみな女でした、ラルナさんは魔法でその場を切り抜けようとしましたが、その口を少女、ペグコの唇が塞ぎました。

「嫌ですわ……、早くあの方のオ【自主規制】を! オ【自主規制】!」

 ペグコが口づけをするのでラルナさんは詠唱ができません。

 そうこうしているうちにラルナさんは衛兵に猿轡をされてしまいました。女とはいえ多勢に無勢では手のうちようがありません。

 両手首と両足首を荒縄で縛られ床に打ち据えられたラルナさんからペグコが引き離されます。ペグコは「オ【自主規制】! オ【自主規制】!」と狂ったように喚いています。

「衛兵、女王陛下を早く安全なところにおつれしろ!」

 衛兵たちが暴れるペグコを部屋から連れ出すと、ペグミとラルナさん二人が残されました。

「おい、地獄のラルナ」

 ペグミは邪悪な笑みを浮かべています。

「フゴゴ!」

「ペグコをぶっ壊してくれてありがとう」

「フゴゴ!」

「本当はぶち犯すまで待ってるつもりだったんだが、お前がネチネチいつまでもなめたりしゃぶったりしてるからめんどくさくなっちまってさ」

「フゴゴ!」

「見たか、さっきのペグコ、オ【自主規制】! オ【自主規制】!ってバカみたいに叫んでてよ」

ペグミは愉快そうにキャハハと笑いました。

「あれじゃあ神の声はもう聞こえないだろうな! 女王陛下万歳!だ」

 ラルナさんは打ち上げられたエビのように跳ねようとしますが、重すぎて無理なようでビクビクするだけです。

「あぁ、そういや、約束してたな、これから来る女をぶち犯したら命は助けるって」

「フゴゴ」

「このまま殺したら寝覚めが悪い、しかしお前みたいに危険な奴を野放しにするのもペグモパレスの治安を預かる内務卿としては体裁がわるい」

 ペグミはラルナさんをずりずり引きずりました。床でリトルラルナがこすれてかなり痛みがあります。

「というわけで、お前は地下送りだ、あばよ」

 最後の一撃の足蹴で、ラルナさんは摩天楼ペグモパレスを縦に貫く水路に突き落とされました。

 水路には、ペグミのキャハハ笑いが響きました。


この話、もう少しつづきます。






 





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る