第47話 夜のうた
街の喧騒は
日暮れと共に沈み
立ち込める静寂
ほんの少し
温度を失った風が
ビルの間をすり抜ける
いくつも色が
混ざり合い夜を作り
闇が辺りを飲み込んで
溺れまいと伸ばす手は
何も掴めぬまま
夜の隙間に堕ちてゆく
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