第9話 最強の頭でっかち

GM:では中央の部屋を経由して左奥の部屋に行く前に次は逆にマリアだけ聞き耳判定をお願いします。達成値は13で。

ペパーミント:また草とか身長関係かな?

マリア:いや、あれじゃないかな。先程拾った『スマルティエの聴音器』で私だけ10m手前から聞けるんじゃない?

GM:ですね、本当はもうちょっと近づいてからだったのですが良いもの拾ってしまったので。


問題なくマリアが成功すると左奥の道の方から二体分のいびきが貴女の耳へと届きます。


ヒューゴー:おー、流石!

マリア:では皆にシッ!と唇に指を立てて

マリア:「奥からいびきが聞こえますわ。そう、まるで今朝聞いたガルダインの寝てる時のような・・・」

ヒューゴー:「では俺の黎明の旋律の出番か・・・?」と言ってフルートを取り出してアーリーバードを。

マリア:「起こしてしまっていいんですの!?魔物とかではなくて?」

ヒューゴー:「おっと、その可能性を失念していた・・・・」

ガルダイン:「だが寝込みを襲うのは俺の矜持に反するのだが・・・」

ペパーミント:「そうだよ、まず魔物かも判らないし見に行ってくるよ!」

ペパーミント:ガッシャガッシャガッシャガッシャ!!!

ヒューゴー:うるさいぞ!?(笑)

GM:隠密する気あるのかこいつ(笑)

マリア:止めます止めます、すぐ止めますよぉ!!!(笑)

マリア:「ま、待ってくださいませペパー!もう少し静かに行くのが最強ですわよ!?」

ペパーミント:「なんですって!?静かに行くわ!!」ではガッシャガッシャという音からカシャカシャと小さな音に・・・

マリア:うーんでもスカウトだから私なんだけど・・・

ガルダイン:ガルダインもスカウトありますよ。敏捷1だけど。

ペパーミント:最強は隠れる事なんてしないんだ・・・

ヒューゴー:でもマリアは後衛だからもし戦闘になったら嫌ですしね・・・

マリア:そう、後衛だからガルダインに任せれたら任せたいですね。

ヒューゴー:ガルダインは行った上で起こしそうな気がする。

ガルダイン:よくわかってるじゃないかヒューゴー。

GM:そうですね、せっかくアイテムで遠くから聞き耳成功していますし、相手の姿が見える場所までは隠密しようとする意識があれば判定無しでも近づけるものとしましょう。

ペパーミント:ではちらっと奥を覗かせて貰いましょ。


この部屋を少し覗いて見れば三枚のボロ雑巾と見間違うような毛布が三枚と、その上には木の幹に毛皮をぐるぐる巻きにして作り上げた枕と思しきものが置いてある。

その寝床の三枚の内二枚の上には大柄な蛮族がぐーごーぐーごーと今朝のガルダインの如く寝ています。


ヒューゴー:魔物知識判定ってこの時点で出来ます?

GM:お、いいですよ~。全員魔物知識判定二体分どうぞ。


ボルグハイランダーとボルグヘビーアーム。ヘビーアームは弱点抜き

ガルダインはまたもや自動失敗し、50点を稼いでいく。


ヒューゴー:またか!?稼いでいくねぇ!

ガルダイン:やったぁ~!

ヒューゴー:「闇の眷属ボルグハイランダーとボルグヘビーアームか・・・」

ペパーミント:「なるほど?手応えのありそうな相手じゃない。」

ガルダイン:「お手合わせ願おうか・・・」

GM:一応聞いておきますが相手寝てるんですけど・・・寝込みを襲います?それとも名乗りを上げてから戦います?

ガルダイン:上げたいなぁ~・・・でもペパーミントも名乗り上げるでしょ?

ペパーミント:そうね・・・いや、でもペパーミントならここで頭を使ってこっそり仕留めるのも最強の一つと思うかもしれない。

マリア:そう、ここに頭を使った最強もありますからね。

ガルダイン:最強の頭でっかちもいるからね。

マリア:最強の頭でっかちになります?

ペパーミント:賢さも必要だからね・・・でも止めないと名乗り上げますよ。

マリア:お忘れかもしれないですが既にさっき止めたのよ、私は。

ペパーミント:三歩歩くと忘れちゃうんです。

マリア:「強そうな相手ですけど今なら不意打ちが出来ますわよ。」

ガルダイン:「ん、不意打ち?それは男の美学に反するぞマリア。」 

ニコ(GM):「普通に不意打ちをしても良いと思うッスよ・・・?」

ガルダイン:「うぅむ・・・確かに今は守るべき仲間も居るからね。」

マリア:「そうですわね、これは護衛依頼ですし。」

ペパーミント:「無策に突っ込むだけが最強じゃないものね!」

ヒューゴー:「闇の眷属共のそういった正義等の倫理は通用しない。所詮は殺すか殺されるかの残酷な世界だ・・・」

ガルダイン:では成功し無さそうな不意打ちをしますか。

GM:では隠密判定についてですが11で成功なのですが成功した人数の分だけ蛮族を一撃必殺で処理できます。つまり二人成功すれば二体とも倒せますが誰か一人でも失敗すれば全員失敗とし蛮族達はすぐさま起きて戦闘が開始されます。

マリア:それであればガルダインとマリアが行くのが良さそうですね。

ガルダイン:そうですね、それで行きますか。

マリア:それとも名乗りを上げますか???

ヒューゴー:しないしない!時間短縮していこう、我々は学んだんだ。

ペパーミント:時間短縮は大事。

マリア:我等は最強の頭でっかち!


マリアとガルダインは二人共見事に成功し音もなく二体の蛮族に近寄り、

ボルグハイランダーの枕元に立ったマリアは小さな砂ぼこりを上げながら足を天へと上げ、高身長から繰り出されるヒールでの踵落としをボルグハイランダーの喉に突き刺してその衝撃によりボルグハイランダーは一瞬だけ声を上げそのまま絶命するだろう。

ボルグハイランダーの最後の声を聴いてボルグヘビーアームも飛び起き、マリアに向かったその刹那。

『最強』と書かれた腕がボルグヘビーアームの首の後ろから締め上げられ、抵抗するも空しくゴキッと言う鈍い音共に最強の腕合戦はガルダインに勝敗があがります。


ペパーミント:寝ていただけなのに可哀そう・・・

ヒューゴー:じゃあそこにレクイエムを奏でながら入って来て

ヒューゴー:「安らかに闇の抱擁に抱かれ、次の生を受けるがいい・・・」

マリア:それ音痴のパートじゃん(笑)

ペパーミント:それ歌ってるんですよね?

ヒューゴー:歌ってない歌ってない、語る感じです。

ペパーミント:「ふーん、中々やるじゃないおじさん。」

ガルダイン:「ああそうだろう?そっちのマリアの姉ちゃんも中々だったな。」

マリア:「まぁ!嬉しいですわ。」

ヒューゴー:「まさか武闘派だとは思わなかった・・・」

ペパーミント:「アンタ踵落としも出来るのね!?」

ガルダイン:「まさか全員前に出れる腕を持っているとはな。」

ペパーミント:「これは誰が最強か判らなくなって来たわ!」

マリア:「昔ドロボウさんから教えて貰った技が生きましたわ・・・・」

マリア:これはキャラ紹介の時には言ってなかったんですがマリアのスカウト技能はドロボウって素敵な職業の人族から教えて貰ったんです。

ガルダイン:あかんやつや(笑)

ペパーミント:ふわふわ系からアウトロー系になったぞこいつ!

マリア:人から教えて貰った技能が生きた事にニコニコしてますよ!

GM:じゃあとりあえず剥ぎ取りしましょうか。


剥ぎ取り結果はハイランダーから150Gの意匠を凝らした武器、ヘビーアームからは500Gの豪華な武器を剥ぎ取る。


ペパーミント:おー!これでお酒何杯飲めるんですか!?

マリア:これなら100杯ほど行けますわね!

ガルダイン:飲み放題だっーー!!

ペパーミント:やったーー!!じゃあ30万円の寿司と一緒に飲むぞー!

マリア:「こんなのが取れましたわー!」

ヒューゴー:「うぅむ、これは中々の業物だ・・・魔が宿る素質は十分にあるな。」

ペパーミント:なんか一人でぶつぶつ呟いとる・・・

ガルダイン:「これはそうだな・・・大体酒100杯分、飲み放題ぐらいの値段はあるな。」

マリア:武器見て飲み放題しか感想がないのか(笑)

ヒューゴー:あらゆるものを酒換算する男、ガルダイン。

マリア:「お役に立てたようで何よりですわ。」って言いながらここに何も無ければそのまま中央の部屋に戻りますよ。

GM:はいはーい、ここに関しては先程描写したように獣臭い三枚のボロ雑巾と見間違うような毛布が三枚とお手製枕があるぐらいですから戻りましょうか。

ガルダイン:それと中央に戻ったらニコの調査結果も聞きたいですね。

ヒューゴー:そうだね、そろそろ結果が出ている頃でしょう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る