救いと破壊

バブみ道日丿宮組

お題:めっちゃ仕事 制限時間:15分

救いと破壊

 人の生き死にを与える仕事のことを、死神という。

 死神といってもただの人間で、やってることはただの殺人に近い。

 あいつを殺して、こいつの頭を爆発させて、化学兵器で全身麻酔にして放置して。

 依頼はいろいろとやってくる。

 当然警察を僕のことを探してる。

 年齢はこのくらいだとか、性別は男だとか、身長はのこくらいで、服装はこんなものか。

 一度警察署に出向いて情報を出したことがある。

『これは子どもがやってることで大人が介入すべきことじゃないんだろうか』と。

 警察は当然取り合わなかった。

 連続殺人事件として操作は行うようだ。

 警察の内部は見た。おそらく何度も会うことになる刑事の名前と周辺を探った。簡単なものならすぐにできた。これを構築していけば、いずれ対策本部という中に入れるだろう。

 外野のことはさておき、今はお仕事だ。

「……」

 殺人を請け負ってるが、ただの狂気では僕はない。

 きちんと身体は役に立つように分割保存して、医療関係者に流してる。それで何人もの患者が退院していった。

 誰のものかわからない一部は気持ち悪く感じるかもしれないが、一部だった人間は非道を行ったただの悪。僕はそんな存在を殺し、今日も日課を終了させる。

「……」

 診察台に横たわるのは1人の女性。

 でるところはでて、身長も結構ある。

 こんな性の欲求を表した人間が男に声をかければ、すぐに簡単に一事件が起こる。

 生まれてくる部位をなくいた死体とか、財布だけが盗まれた酔っぱらいを放置する。

 そんなことをしまくってたらしい。

 それを僕は解体する。

 心臓、肝臓、膵臓、胃、腸、脳、肺、精巣、尿管などなど、仕分けるところは多々生まれる。

 それらをタッパーにいれてて、冷凍保存する。

 これで本日の仕事を終了だ。

 あと手歩きで、ほしいとされる病院に寄付しにいくことだ。

  

 死神、もちろん、人を殺すのだけど、人の助けになるものを作ることは死神というのだろうか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

救いと破壊 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る