お化けよりも怖いもの


 近頃は暗くなるのが本当に早い。


「怖いな……」


 しかも私は大の怖がり。街灯も少ないこんな夜道が通学路なんて……


「よう」


「きゃあっ!?」


 びくりと体が跳ね上がった。恐る恐る振り向くと……


「なんだ……もう〜」


 幼馴染だった。そしてなぜか、腰を抜かしている。


「助けてくれ……お前の声にビビった……」

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