冬から始まる青春


「一気に寒くなったね」


 仲の良い友達と登校中。冬間際の北風が体を震わせた。


「だな。もう今年も終わりか。やり残したこととかある?」


「それなりに」


「お、じゃあ今日から1つずつやっていくとかどうよ?」


 興味津々に提案してきた彼に、私はニヤリと笑みを返した。


「じゃあ、今日学校サボろ?」

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