彼も同じなのかな


『じゃ、おやすみ!』


「うん。おやすみ」


 そんな言葉を境に、プツッと通信が途切れた。

 好きな人との電話の後は、妙な寂しさに包まれる。彼の声の響きが、言葉の温かさの余韻が、残っているからかな。


 ピロン!


 その時、不意に手元のスマホが振動した。見ると、彼だった。


 >>また明日な!


「……ふふっ」

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