あなたには笑っていてほしい


「俺と、付き合ってほしい」


 茜色の空に、爽やかな声が駆け抜けた。


「えと……」


 どうしよう……彼と一緒にいると楽しいけど……でも……異性として好きなのかな……うぅ……


「ごめんなさい……」


 ぐるぐると渦巻く思考に、私は思わず謝っていた。


「そっか……」


「あ……」


 彼の歪んだ顔を見て……私はやっと気づいた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る