仕方ないじゃん


「おはよー!」


 教室に入り、友達にぶんぶんと手を振る。


「おはよ。いつも元気だね」


 呆れ顔のみんな。でもいいの。朝は1日の始まりなんだから。


「おはよ」


 その時、後ろからポンと頭に手を置かれた。見ると……目と鼻の先に、好きな人の顔が。


「お、おはよ…」


 か細い私の声に、友達があけすけに笑い出した。

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