不思議な力


 21時を知らせるベルを合図に、僕は予備校を出た。退屈な勉強で渇いた心を癒そうと、いつものコンビニでいつものコーヒーを買う。


「眠れなくならない?」


 すると、いつもの店員さんの声が、いつもとは違う形で返ってきた。


「勉強あるんで」


 憧れの人との会話。それだけで、あと少し頑張ろうと思えた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る