点数より大切なもの


 俺は今、猛烈に悩んでいた。


「すぅ……すぅ……」


 目の前で眠る、こいつの処遇について。


「テストやばいんじゃねーのかよ」


 何やら悩み事があるらしく、最近あまり寝れていなかったとか。でも点数悪いとより悩むんじゃ……


「……知らねーかんな」


 俺は結局シャーペンを置き、タオルケットを手に取った。

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