梅雨の幸せ


 快晴の6月下旬。


 私は授業の疲れを投げ出すように机に突っ伏し、顔だけを外に向けた。


「梅雨明け?」


 何気ない呟きに、前の席の友達は短く笑った。


「いや、いつも7月末とかだよ?」


「うそっ⁉︎」


 衝撃で飛び起きる。もっと早いのかと……


 あ、でも。


 もう少し、屋内であいつの顔見て練習できるのか……!

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