長電話の理由


 昼休み。机にベターっと頬を張り付ける。


「また彼女か?」


「あー」


 寝ぼけ頭で曖昧に返事をする。昨日の長電話が結構効いているみたい。


「他校だっけ?」


「そー」


 彼女のいない学校なんてやる気ゼロだ。


「そういえば今日、その学校と交流会だったな」


 頭の靄が、みるみる晴れていくのがわかった。

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