始まりのメッセージ


 かれこれスマホとにらめっこを始めて1時間。

 気分転換に枕に顔を埋め、うぅ〜と唸ってみるも文は1文字も進まない。


 その時、ピロンとスマホが振動した。


『放課後に貸してくれると助かる!』


 ……


 …………


『おけ!』


 結局、返した文はそれだけ。


 ノートを貸すだけなのに。


 胸の高鳴りが止まってくれない。

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