★★★ Excellent!!!
アギャァァァーーーームリムリムリムリ痛い痛い痛い痛い! 和田島イサキ
都会の地下深く、人知れず存在するコンクリートの小部屋で、深く(※しかし特殊な方法で)愛し合うひと組の男女のお話。
ひとつの物語である、という以前に、文字で作られた〝痛み〟そのものみたいな作品です。
グロいとかえぐいとか以前に、もうただただ痛い! 殴打や窒息、刃物による刺突や裂傷、噛みつきから急所攻撃まで。およそ人の味わうことのできるすべての痛みを集めて、ぎゅっと詰め込んでコトコト煮込んだみたいなすっごいお話。
いわゆる「ガチリョナ」に分類される作品、だと思うのですけれど、本当にガチすぎるというか、この特化ぶりがとてつもない。読んでる間ずっと変なポーズとってました。普段使わないとこの筋肉が勝手にこわばっちゃう……。
読むだけで〝こう〟なってしまうのに、一体どうやって書いたのでしょう? きっと「稀有な才能」ってこういうことだと思います。
おそらく、そういう趣味の人には垂涎ものであろう作品なので、そういう方に是非とも届いて欲しいです。それ以外の方は閲覧注意というか、ちょっと覚悟が必要です。本当に読んでるだけで痛いので!