登場人物 《ジャンヌ&リョフ》

※今回は過去編で登場しているキャラクターの紹介を行います。


――ジャンヌ――


王妃ではあるが、元々は国一番と称された優秀な王国騎士。正式に王族に認められたときに王族の特権として王国騎士団を設立し、聖女騎士団の団長に就任した。結婚する前から騎士団を纏める立場だったが、彼女が結婚した後に自分の騎士団の団員を全員聖女騎士団に加入させた。


夫との関係は良好でバッシュとリノを生んだ。リノが生まれた時は彼女を男子として育てる事に不服だったが、国家のためという事で我慢する。だが、何時の日かリノが女の子として生きていけるようにしてやりたいと思っていた。


聖女騎士団が結成してからは他の王国騎士団の中でも最も功績を上げ続け、その名前は国内だけでは留まらず、他国にも伝わる。ちなみにジャンヌの他国での渾名は「鬼騎士」とも呼ばれていた。


実力的には作中でもトップクラスであり、氷華と炎華と呼ばれる魔剣を同時に操る事が出来た。才能に溢れた人物ではあるのだが、頑固な面もあって自分が納得しない出来事があれば意地でも相手が折れるまで粘る。


夫の事は本当に愛しており、実は国王が側女を作らなかったのはジャンヌが嫉妬し、自分以外の女性に手を出す事を禁じていた。自分と結婚したいのであれば他の女性を愛する事を禁じるという条件で結婚し、子供達も結婚する時は側女を作らぬように注意したという。


既に故人なので過去編にしか登場しないが、彼女の影響を受けた者達は多く、聖女騎士団の団員達は死んだ今も彼女の事を慕い続けている。聖女騎士団は種族問わずに大勢の女騎士で構成されており、強い絆で結ばれている。


ちなみに彼女の家系は至って平凡で別に貴族でもなければ武家の生まれでもない。一兵士の立場でありながら才能を磨き、コツコツと功績を積み重ねて王国騎士まで成り上がり、国王に見初められた。


彼女の死によって大勢の人間が影響を受け、特にテンは誰よりも彼女の事を慕い、母親の様に慕っていた。ちなみにアルトとは面識はない(作中で彼が彼女と会った事がある表現していたかもしれませんが、それは作者の誤りです。すぐに修正します)。






――リョフ――


世界最強の傭兵にして冒険者に上り詰めた武人。実力的には作中でもトップクラスであり、ジャンヌにも並ぶ。彼の場合は王国の北に存在する村の出身であり、辺境の地という生まれは主人公のナイにも共通している。


ナイと違う点は彼が様々な人間と出会って成長するのに対し、リョフの場合は「個の強さ」を誇る。誰にも学ぶ事はせず、誰の協力も得ずに彼は自ら鍛え続け、強くなってきた。


傭兵時代に数々の戦場を渡り歩き、実戦で武芸を磨く。やがて最強の「武力」を手にしたが、故郷が盗賊に滅ぼされたと聞き、自分が村を出た時に誓った言葉を思い出す。


村を出た時の彼はこの国最強の将軍になる事を目指したが、他人に従えぬ性分のため、自分では大将軍に成れない事を自覚する。その後はせめて大将軍にも恥じぬ程の強さ、つまりは一刻の軍隊に匹敵する力を求め、冒険者に就いて魔物を狩り続ける。


黄金級冒険者に昇格した時は既に王国内の冒険者は相手にならず、魔物を倒しても経験値を殆ど得られず、自分の強さの限界を悟った。何時の間にか自分が強くなって目立つ事よりも、自分自身が強さを求め続ける事に生き甲斐を感じていた事を知り、これ以上に自分が強くなれない事に深く絶望した。


冒険者の育成にも熱心でギガンなどの一部の冒険者には期待していた。だが、そんな彼の前にシャドウが現れてから人生が狂い始める。


過去に一度だけジャンヌと遭遇し、戦闘になりかけた事があったが、当時のジャンヌは妊娠していたため、万全な状態ではなかった。だからこそ彼女が子供を産み、体調を整うまで待ち続けた。



※今日はここまでです。

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