設定資料 《聖女騎士団》

※今回は作中で何度も名前だけは登場していた聖女騎士団の団員の紹介です。




――聖女騎士団――



・ジャンヌ――団長


王妃にして元王国騎士でもあった女性。結婚する前から優秀な騎士として有名であり、結婚後は王族の権利を利用して聖女騎士団を作り上げる


当時は最も民衆からの人気が高く、実際に彼女が揃えた人材は優秀な騎士ばかりだった。しかし、その中で最も実力を誇るのはジャンヌであり、彼女は二つの魔剣を扱いこなしてどんな敵も討ち取ってきた。生前の彼女の実力は現代の王国騎士達すらも遠く及ばない


実は料理が非常に下手で子供達の誕生日を迎えると手料理を振舞う事は合ったが、その度に夫と子供達は非常に苦しむ思いをしたという



・テン――副団長(但し、入団時は見習い)


最初はジャンヌに気に入られて半ば強制的に騎士団に加入された。元々は孤児だったが、白猫亭の主人が拾い上げ、ジャンヌに紹介する。ジャンヌは最初に会った時に彼女の才能を見抜き、騎士団に引き入れた


聖女騎士団の副団長に昇格したのはジャンヌが死ぬ数年前の事であり、彼女が副団長に就く前は何人か副団長の座に就いたが、誰も長続きはしなかった。テンが副団長になってからは一度も交代する事もなく、ジャンヌも彼女以外の者が副団長の座に就くのは嫌がった


ジャンヌの死後は国王から直々に聖女騎士団を彼女の代わりに引き継ぐように頼まれたが、それを拒否して騎士団を解散させてしまう。その後、世話になっていた白猫亭の主人の頼みを引き受けて白猫亭を受け継ぐ


彼女の作る料理は絶品で騎士団の中でも人気は高く、若い頃は男性からよくモテていた。最も本人は結婚願望もなかったので相手にしなかった




・エルマ――団員


マホの弟子にして付与魔法の使い手。一時期は聖女騎士団に所属していた時期もあり、その時はテンの相棒として活躍する事が多かった。修行の一環という事でマホから騎士団の元で腕を磨くように指示されていた


テンとは昔はよく張り合う仲だったが、お互いに嫌い合っているわけではなく、戦闘においては二人ともよく行動を共にすることが多かった。王妃の死後はマホの元へ戻り、聖女騎士団で学んだ知識や経験を生かす。ちなみに料理の腕は下手だったが、テンに指導してもらって上手くなった




・アリシア――団員


元々は傭兵だったが、ジャンヌに気に入られて騎士団に入った。実はテンよりも後輩で彼女が小さい頃からため口で話しかけられていた。アリシア本人はテンの事を気に入っていたので彼女の生意気な態度も気にしなかったが、基本的には自分を舐めた口を利く相手は容赦しない


レイピアの達人であり、聖女騎士団が解散後も傭兵として実戦を積み、テンにも劣らぬ実力を持つ。実力的にはドリスやリンと並び、もしも聖女騎士団が解散後も王国に残っていたらどちらかの騎士団の副団長を任せられていたかもしれない




・レイラ――団員



実は10代だった頃に結婚していたが、夫と子供が王国兵に殺されてしまう。それ以来に王国に恨みを抱き、盗賊になった過去を持つ。盗賊になった後は真っ先に夫と子供の仇を殺し、その後にジャンヌと出会うまでは王国兵を敵視していた


後々に彼女の夫と子供を殺した王国兵は正規の兵ではなく、王国兵に化けていた盗賊だとジャンヌに明かされる。その後はジャンヌの元に仕え、罪を償う。本来は子供好きな性格でもしも子供に手を出そうとする輩がいれば仲間だろうと許さない


眼帯はジャンヌに片目を切られた時から身に着けており、片目を切られた事に関しては気にしていない



・ランファン――団員


巨人族の女性で他の3人とは聖女騎士団に入る経緯が異なり、彼女の場合は厳しい試験を乗り越えて入団した。実は3人の中で最も若く、30代前半である。マホの弟子のゴンザレスは彼女の息子である。





※紹介した団員以外にも聖女騎士団の団員はいますが、メインはこの5名です。実力的にはアリシアもレイラもランファンもテンと同程度です。ジャンヌの実力はこの4人を上回ります。

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