第274話 ヴィーベとリニの対照的な姿
セシルとロースを見たリニさんが、一目散にやってきます。
一寸歩き方が変ですが、何処か傷めたのかな?
「セシルちゃん!ロースちゃん!ありがとう!女になったわ!」
「おめでとうリニさん。やっぱりその・・・・痛いの?」
「最初だけね。」
「リニさんが大人になっちゃった!で・・・・羨ましいなあ!お肌つやっつやね!」
「慣れてくるとね、気持ちいいのよ!そして・・・・そうね、まるでヴィーベの精気を吸い尽くし、それのおかげでのこの肌かなあって気もするわ!ほら、そこでヴィーベが彷徨っているわ!」
男性陣はリニさんの指さす方向を見た。
そして、
「やはりああなったか。ヴィーベの犠牲は無駄にはせん。」
トゥーニスさんは、ヴィーベさんがああなる事を予めわかっていたの?
トゥーニスさん同様真っ白に燃え尽きて、ふらふらと漂っているんです。
「のうトゥーニスよ、余もああなるのか?」
「父上は高齢ですし、俺の見立てではヴィーベは俺よりましだったはず。だが父上は・・・・もう弟もいい年です。腹上死なさるのがよろしいかと。」
「ふ・腹上死か・・・・それはそれで男のロマンじゃが、問題は誰の腹で死ぬかだな・・・・」
よくわからない議論を交わしていました。
僕はヴィーベさんに近づき、診察していきます。
「俺男になったんだぜ・・・・」
と言いながらくらい笑みを受けべています。こ、怖い・・・・何か分かりませんが、危険な気配が。
「ヴェーべさん、僕ですデルクです。今の状態は分かりますか?」
リニさんとは対照的なヴィーベさん。
男性と女性では何が違うのでしょうか?
「選定自体は問題なかったんだ。その後もリニと抱き合った後お互い興奮してな・・・・」
何故か遠い目をするヴィーベさん。
「最初は良かったんだ。俺も男になれた喜びがあったからな。だが時間が経つにつれリニの奴が・・・・うわああ!!!」
ヴィーベさんが何かを思い出したのか、何処かへ走って行ってしまいました。
ヴィーベさんに一体何が?
トゥーニスさんも似た様な状況だったし、これは・・・・精神的な影響がある?
女性より男性に問題がありそう。これは今後もいけに・・・・尊い犠牲をもっと繰り返す必要がありそう。
そうなると精神に対する耐性の効果があるアイテムを用意した方がいいのかな。
探せばありそう。
やはり分かっていないデルクだった。
一方女性陣は、顔を真っ赤にさせながらもリニの話を聞き入るセシルとロースの姿が。
そしてリニと同じように話しているユスティネの姿があった。
その一方男性陣と言えば、ヴィーベの惨状を見た後、
「最初はいいんだ最初は。だがその後は底なしになる。選定を男女別に・・・・いや、それはそれで恐ろしい事になるかもしれない。」
「男に掘られるのは勘弁願いたいですなあ。」
「余もそのような趣味は持ち合わせておらぬわ!」
と訳の分からない会話が続いていました・・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます