第254話 ロースも!
「ロース、いいのかい?遊び人になっちゃうと暫く精霊を使役するの厳しくなるけれど。まあ多分だけどね。」
「レベルが上がればまた使役できるわよ。それより精霊使いって上位職のはずだけど、更に上ってあるのかしら?」
どうなんだろう?
「精霊使いって、精霊に特化しているけど、召喚と使役を同時にできちゃうジョブだからこれより上ってないんじゃいかな?それよりも同等別種の召喚や使役とかなら有り得るけれど、それでもっと言えば使役はいいけれど召喚って結構特殊だから、多分上位職はないね。ただ、使役って事で言えばテイマーってあるけれど、そう言うのかな?」
「テイマーってそれ総称よね?獣もそうだけれど、虫や鳥、私のように精霊を使役する職業でしょ?どちらかと言えば複数のジョブが集まった総合職よねテイマーって。」
「そうだね。そして召喚士って言うのもあるけれど、テイマー、つまり調教師なんだけれど、あれって結構対象の違いで分かれているからね。もし選択できるなら、ひっくるめたのがいいね。」
そうは言っても精霊使いはとても強力なジョブ。
個人としては弱いけれど、何せ強力な精霊を召喚できれば相当な戦力となり、今や僕達にとって精霊は一番の戦力。
でも、僕は何故か召喚しなくても周りに沢山精霊がいるんだけど、何故なのかな?
「ねえ、これ今は必要ない知識よね?早速始めましょ!」
「分かったよ、じゃあ選定板に手を置いて。」
早速手を置くロース。
● ● ● ●
<ロース・ランブレヘツ>
選択可能なセカンドジョブ・・・・
選択可能なサードジョブ・・・・
● ● ● ●
うーん、やっぱりない。
そう、遊び人がないんです。
何となくわかっていたけれど、やっぱり運なのかな?
そもそも4人の運は
デルク A
セシル E
レイナウト D
ロース E
となっていて、突出してデルクは運がいいのだが、他の3人は総じて低い。
そしてレベルアップによる補正があってもどうやら届いていない様子。
基本ステータスは
レベルが4になれば+1
レベルが8になれば+2
レベルが9になれば+3
というようになるので、本来ならレイナウトはA相当なので条件を満たしていそうなのだがそうではない。つまりレベルによる補正がジョブチェンジには適用されないという事になる。
しかしアイテムによる補正は効果があるようで、ますます基準がわからなくなる。
デルクはそんな事を思ったのだった・・・・。
つまり良いジョブを得るには、元のステータスを上げる必要があるのだが、力や体力は身体を動かす事で若干上がるし、知力や精神力は勉強したり魔術を使えば上がる。
俊敏も素早くなる努力をすれば上がるし、魅力も自身の外観を磨けば上がる。
しかし運は?
ギャンブルで上がるかもしれないし、運試しで上がるかもしれないがこれはデルクの知るところではない。
結局手っ取り早いのがアイテムによる補正。
でもやはり疑問に思うのは、レベルアップによって自身の能力が上がって反映しないのに、アイテムによる補正はありなの?それにサードジョブまで同じ職業だと、どうしてレベルを足すのかも理解できない。
何かのミス?しまった!
今そんな事を考えている場合じゃないね。
ロースに集中だ!
「ロース、装備を。」
「残念だけどそうするわ。」
その結果、ロースにも遊び人が現れ、ロースも無事全て遊び人に変更できたのだった。
・・・・
・・・
・・
・
「凄いじゃないか!これで僕達4人ともサードジョブ持ちでしかも全て遊び人だ。ただこれは、今の所4人だけの秘密にしておいた方がいいな。」
「そうは言ってもレイナウト、いずれ陛下達と合流するだろうし、そうなればすぐにわかるけれど。」
「だけど・・・・そうだな、陛下達は遊び人なんだよな。という事は皆セカンド・サードでは選択可能という事なんだな。だがそれはデルクがいてこそだ。」
「何が言いたいの?」
「現在この国に司祭でレベル10の人って居るのかい?」
「そもそもレベル10自体が殆んどいないし、司祭はせいぜいレベル8どまりじゃないかな?」
「じゃあつまり、今のままだとセカンド・サードジョブで遊び人を得られるかどうかは本当に運任せになるね。」
「それって何が言いたいんだい?」
「成功すればいいけれど、もし陛下達が悉く失敗したらどう思う?つまり過去にサードジョブ、いやセカンドも含め同じのを選定できた人がいなかったんだろう?」
「そう聞いているけれど。」
「つまりデルクは例外中の例外。だからと言ってデルクがひけたからって皆が俺もできる!とか思ってやってみたら、全員玉砕してたって事になるのが過去の結果から考えれれる結末さ。それにアイテムによる選択肢の増加なんてこれこそ未だかつて聞いた事がないからね。まあそう言う可能性は過去に指摘があったようだけど。」
・・・・暫く様子を見ましょうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます