第238話 囲いを使っての実践開始
それぞれレイナウト、ロース、セシルも囲いを遊び人部隊に説明しています。
あと一緒に説明を聞いていた王妃様が、
「大変素晴らしいアイテムですね。私達はレベルが高いので、貴方達の手を煩わせませんので、私達だけで試させてほしいわ。」
「では僕が先に使いますから、見ていて下さい。そんなに難しくはないです。ただ、囲いの外に手は出さないで下さい。魚の餌食になります。あと、慣れれば魚に個人で対処できますが、それも実践で見せます。」
僕は遊び人部隊を引き連れ進んでいきます。
「今まで足元を襲われた事はありませんでしたが油断は禁物です。移動する時は何もない場所に足を置いて下さいね。そこ、楽をしない!」
1人そのまま囲いに立ったまま移動しようとしていたので注意を。
「何だ魔法で移動しないのか。」
「出来ますが囲いの説明ですからね。」
実践を始めると皆一様に驚いています。
魚はある一定の場所を回遊しています。
そのルート上に囲いを移動させ、あとは魚が囲いに突っ込むのを待つだけです。
ただ、結構衝撃はあるので、しっかり手すりを掴んで囲いが吹き飛ばされないようにしないといけません。
「うわ、なによこれ!魚がどんどん囲いに突っ込んでくるわ!しかもあっという間にドロップアイテムに!君天才ね!お姉さん惚れちゃうわ!」
「おい!それはどういう意味だよ!」
「だってあんたぶー垂れていたじゃない?だけどこの子はそうじゃなかったわ。どう?今なら沢山気持ちいい事しちゃうわよ?」
「あ、その、困ります・・・・」
「いい加減になさいよ。ほら彼女さんが凄い目で睨んでるわ?」
「ええ?セシルちゃんの事?あんたあのフルフェイス姿でよく目つきがわかるわね?」
「雰囲気だけでもわかるわ?」
「まあ冗談だけどね?でもセシルちゃんに相手されなくなったらいつでもお姉さんの所へいらっしゃいな?」
残念ながらこの囲いは逃げる場所がありません。は!そうだここは外に出ての実践を!
「あ、その、魚の動きに慣れたら外で仕留める事も可能です。その前に投げナイフで仕留めたり。」
僕は投げナイフを数本手に取り、魚めがけて投げていきます。
エイエイエイエイ!
ドスドスドスドス!
「ただドロップアイテムの回収は難しいので、諦めるか怪我覚悟で拾いに行くか。自分に自信があれば外へ行ってもいいですが、まだやめた方が良いですね。まあ僕は行くんですけど。」
この場に留まる危険性を察知した僕は、そそくさと逃げます。
そう、囲いの外へ。
外に出れば変な誘いはないでしょう。
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