第127話 報酬は保留、急いで3人と合流へ
しかしながら報酬と言われても、戸惑うデルク。しかもダンジョンの一部を使用、そこから色々な場所に移動でき、しかも恐らく緊急時にはこのダンジョンへ一瞬で移動できるというとんでもない事が報酬。
更には装備も更新してくれるとか。
【他にも必要なアイテムがあれば、お渡しいたします。】
そう言われるも、思いつかないので、
「仲間が心配なので、修復が終わった・・・・僕の必要性がもうないのでしたら、仲間の元へ向かいたいのですが。」
【これは申し訳ございません。ではこのアイテムをお持ち下さい。私と連絡が取れます。何かあればこれでお話し下さい。それに必要なものが入用になれば、お伝え下さればお渡し致します。】
そう言いつつ何か分からないアイテムと、そして4つのアイテムを手渡ししてくれます。
「これは?」
【このダンジョンへ移動する装置です。この装置を仲間の方に渡して頂き、それぞれボタンを押して下さい。登録されますので、万が一紛失しても他人が使う事は出来ない仕様となっています。そしてこちらが先程伝えました私と会話が可能となるアイテムでございます。同じくボタンを押している間、会話ができます。】
受け取ったデルクはカバンに仕舞う。
【では戻りますので、こちらへお越し下さい。】
そう言ってデルタは歩きだす。
デルクも付いていき、元居た場所に到着。
【それと、先程お渡しいたしました装置を所持していれば、ダンジョンでの拠点となる施設を使用できますので、どうか常にお持ち頂きますように。では・・・・戻ります。恐らく別れてから数分しか経ってはいないと思われます。そして、お戻りになればボス部屋を攻略、その後はダンジョンを速やかに脱出して下さいまし。】
「ええとその、わかりました。」
【ではまいります・・・・3・・・2・・1・0】
・・・・
・・・
・・
・
視界が変わり、戸惑うデルク。
「デルク!」
え?身体に衝撃を受けるデルク。
見ればセシルが抱き着いている。
「心配かけたね。もう大丈夫。」
セシルをそっと抱き返してあげるデルク。
「デルク、どうしたんだい?突然消えたから驚いたし、さっきダンジョンが揺れただろう?何か関連が?」
レイナウトがそう聞いてくるので、これまでの出来事を簡単に伝え、先ほど貰ったアイテムを渡す。
「そんな便利な事が?」
ロースは驚くが、
「まずはボス部屋に入り、ボスを倒しダンジョンから出よう。どうやら僕達がダンジョンから出たら、本格的なダンジョンの修復を開始するらしいからね。」
こうして4人はボス部屋に再び入っていくのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます