第79話 1人でのカバン作成
僕とレイナウトの話し合いが・・・・最初は4人でと思ったんだけど・・・・終わったので、ロースとセシルに合流します。
僕達が近づくとピタッと会話が止まります。
「も、もう終わったの?」
「終わったけれど、何かあった?」
「な、ないよ!さ、もう休んだしレベル上げいこ?」
さて、さっきの順番をどうするか。
あー、カバンの事があるから、先にカバンを作ったほうがいい?
「今から僕は収納かばんを新たに作成をしてみようと思っているんだ。だから今から次の食事まで、3人でレベリングを行ってくれないかな?」
セシルが不安そうにしているけれど、ロースがいるからいいでしょ?
「セシル、すまないがロースがいるし、3人で行ってくれないかい?」
「・・・・わかった。デルクも無理しないで。」
何とかわかってくれたようです。
今いる4人で1番レベルが上がりにくいのはセシルです。
レア職業の中でも恐らく1番レア。
それ故にレベルが上がりにくい。
そして大器晩成が今は足かせになってしまっているのか、余計にレベルが上がらない。
しかし僕は3つのジョブ持ちとは言えセシルよりレベルが上がりやすいので、ここは今後の事を考え、更なる生産職でのレベル上げを行い、装備の充実を図ったほうがいいでしょう。
3人共それがわかったのか、そのまま3人で囲いを使いレベリングに向かってくれます。
久しぶりの1人です。
今思うと、意外と1人で過ごしていない気がします。ダンジョンの下層でもセシルと常にいた訳ですし。
あ、時間がもったいないです。
先ずはカバンの作成と、錬金と付与と空間魔法のレベル上げですね・・・・あれ?これって囲いを使ってレベリングする時に、職業をこの職業にしておけばレベルが上がった?
もっと考えておけば、そして試しておけばよかった・・・・
いや、全部生産系であの囲いでレベリングってどう?とか思った訳で。
・・・・
・・・
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結局カバンをいくつか作り、片っ端から錬金と付与、そして空間魔法を使って収納かばんを作っていきます。
もっと違うレベル上げの方法があったらいいのですが、ここでは他に選択肢があるか分かりません。
幸い道具作成はジョブチェンジしなくてもいいので、まずはカバンをどんどん作っていきます。
単なる袋を作りました。
背負う袋はもっとレベルが上がってからにしましょう。今の僕と盛っている道具では難しそうです。
気が付けば30個ぐらい作ってしまっていました。
これだけあれば収納かばんを作るのに必要なスキルのレベルも1つずつぐらいは上がるよね?
今現在錬金術と付与はレベル4。空間魔法はレベル3。
空間魔法を重点的に上げられたらいいのですが、空間魔法の使い道って何だろう?
今は思いつかないので、ひたすらカバンの中を拡張ですね。
将来的には乗り物や居住空間の拡張もできるのかな?
ダンジョンでは何が起こるか分からないのでしませんが。
・・・・
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何度もカバンに3つのスキルを使い続けるうちに、急に成功し始めます。
最初は劣が何とか出来上がっていたのが、レベルが上がり並が製作できるように。
劣で10キロ前後、並で100キロ前後まで収納可能。
これ以上の状態ってどういうのかな?
そしてついに並より上のグレードが。
【良】が出ました!
他は単に【収納かばん】と出ているのですが。それでも収納能力が大幅に上がりました。
こちらで500キロ前後まで収納可能。
そして【収納かばん・良】は遂に4桁1000キロ越え!
1038キロとかになってます。
これで収納能力不足を補えそう。
しかしここで僕は力尽きました。
3つのスキルを使いまくるので、特に空間魔法は魔力をごっそり持っていかれるので魔力の枯渇状態に。
僕はマットを敷き、その場に倒れるように寝てしまいました・・・・
・・・・
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「・・・・クしっかり!デルク!」
あれ?何でセシルが?朝だっけ?
「おはようセシル。もう朝?」
僕はセシルの手を借り、起き上がりますが何だかふらつきます。
「急に立ったら駄目!」
セシルが僕を支えてくれます。
「あれれ?ここは【家】の前だよね?何で僕はこんな所で寝ているの?」
何をしていたっけ?思い出せ思い出せ・・・・あ、そうだ。カバンを作っていたんだっけ。
「空間魔法の使い過ぎで魔力が枯渇しちゃったよ。」
「無茶禁止!」
何だかセシルが怒っています。
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