学究院への報告→北西駅区の地下アジトへ

GM:特にトラブルもなく、学究院のセンドア教授の所に来れました。


アトランタ:という訳でパスしに来ましたわ。チーッス、教授ー!


ヘキサ:おもしれーもん持ってきたよ!(堕落のオーブ)


ポポ:おもしれーもん(危険物)。


GM/センドア:「これは……魔動機ではないな」露骨にがっかりされた。


ポポ:なんかそんなんばっかでごめんね。今度、魔動機文明の遺跡見つけたらなにか探してくるから……。


GM/センドア:「期待しているよキミィ!」では、センドア教授経由で理事たちにも連絡が入りました。〈堕落のオーブ〉はそのまま地下の保管庫に納められます。破りたきゃ15レベル連れてこいです。


アトランタ:助かりましたわ。


GM:コリーヌは……午後にはストラスフォード神殿から高位の神官が呼ばれて解呪される運びとなりました。それまで厳重隔離。


アトランタ:流石に緊急事態だし上の方の人が動いてくれたみたいですわね。


ポポ:あとはケストナー教授と魔剣を始末すれば大体の問題は解決するはずだよ。


GM/エドガー:「何から何まですまん。オレはコリーヌの側についていてやりたい」エドガーくんはここで離脱です。


ヘキサ:それで構わないさ。愛を育んでくれたまえ。


GM/ビンセント:そして、依頼人のビンセントさんも学院の理事としてやってきた。「まさかケストナー教授が魔神に取り込まれていたとは。なんでも、今朝はまだ学舎には顔を出していないらしいが」


アトランタ:かくかくしかじか。マックロでしたわ。


GM/ビンセント:「前歴は信用できる人物だったのだ。彼は自身の魔術師の才能に限界を感じ賢人学の道を選んだというが、そこに付け込まれてしまったのかもしれん……」


ヘキサ:あぁ……なんということだろう……!(悲観に暮れる)


ポポ:ポポには魔術がわからぬ。


GM/ビンセント:「当初の依頼通り、オーブは持ち帰られた。しかしまだ事態は収束しているとは言い難い。どうか、『真の魔神』とケストナーを君たちの手で止めてもらいたい」



 支給品として魔晶石と薬品を提供。魔符用の予算も報酬一部前払いで渡しました。



ヘキサ:(支給品を受け取って)……確かに承った。


ポポ:わーい。手元のお金と合わせて月光の魔符たくさん買っとこう。


GM:魔法、通らなくなっちゃった。



 準備を整えた冒険者たちは手掛かりを追って、「ケストナーが荷物をやりとりしていた」という都の北西・カルメンテ駅区の調査に向かいます。



***


GM:北西の工場街、カルメンテ駅区に来ました。高炉の煙モクモク。治安やや悪。


ヘキサ:ここはウリ泥棒魔神騒ぎのせいで調べてなかったね。


GM:今はお昼の13時。取引場所の〈這いずる穴熊亭〉は夜の店なので営業時間外。開いてるのは、昼休憩中の労働者ひしめく大衆食堂とか雑貨店くらい。


ポポ:こまった……はやくも飽きてきた。


GM:『KF』曰く、お世辞にも文化レベルは高くない区画だそうなので。


ポポ:もっとこう、おもしろい絵とか描いたりさ。


ヘキサ:塗料を買ってこないとね。ボクの肖像画でも描くか。


GM:……工場街にストリートアート文化が芽吹こうとしている?


アトランタ:後になさい後に。配達物集積所に行きますわよ。スカウト技能で聞き込みしてきますわ。(ころころ)19。


ヘキサ:同じくスカウト。(ころころ)17。


GM:ここ1年、カルメンテ駅区でたまに起きていた失踪事件のウワサが聞けます。被害者は失踪して一ヵ月ほどするとケロリとした顔で帰ってくるのだけど、態度が粗暴になったり倫理観が緩くなったり、少し性格が変わってしまうらしい。遺跡とうぞくギルドにも一時失踪者がいたみたい。


アトランタ:むむむ、これは……。


ヘキサ:ボクは遺跡ギルドの縄張りを調べて絵を描いちゃマズい場所を把握。やった!


アトランタ:後になさい後に!(笑)


ポポ:北区で配達住所を示す刻印を貰ってきたし、ライダー技能で(ころころ)15。


GM:配達人たちから、学院(ケストナー教授)の荷物は「灰髭の工務者風なドワーフ男」が受け取りに来ていたことが判明。受取人のドワーフは荷物を、壁街の路地裏に運び込んでいる姿が目撃されています。


アトランタ:やはり〈魔神の種〉を植えられた協力者でしょうかねぇ。


ポポ:その裏路地って遺跡ギルドの縄張りと重ねたらどんな感じ?


GM:ちょい離れてます。縄張りになるようなお店の無い壁街区。


ポポ:つまり……問題を起こしても大丈夫ということだな!


一同:!(笑)


***


GM:問題の路地裏に入ると「立ち入り禁止」の札がかけられた鉄格子戸を発見。格子戸の向こうには地下へと続く階段が存在します。施錠はされてない。


ポポ:これは「入れ」という合図だと、グラスランナーの間では知られています。


アトランタ:……おマジですのォ?


ポポ:みんなこういうの見たらとりあえず入る。ポポも割とそうする。します。


ヘキサ:ポポ先行で入ってもらって、ダメそうだったらお茶しに行こう。


GM:階段を下りた先には鉄扉が。魔動機文明語のプレート付き。


ポポ:よめない! うーん、見事な扉。


GM:アトランタが来て読むなら『第8放水路』と刻まれてるのが分かります。


アトランタ:鍵がかかってるか見てみましょう。(ころころ)探索17。


ヘキサ:罠とかあるかも。(ころころ)13。


GM:アトランタが見破った。【ハード・ロック】されてます(ケストナーの拠点なので)。魔法の鍵も開錠目標値は分かっていいんだっけ? 17です。


ヘキサ:あぁ、またしてもハードなロックダンスってしまった。


アトランタ:〈アンロックキー〉買ってませんでしたわね……。


ポポ:お金もらったんだし買ってくれば?


GM:最寄りの取扱店舗は……遺跡ギルドの支部ですね。


アトランタ:くっ!(笑)



 魔神使いに洗脳されたギルド員の存在を警戒しつつも、魔法の鍵を購入しにいくアトランタでした。……GMも忘れてたけど、ポポの[マナ不干渉]でも破れたなコレ。



GM/ギルド員:「ヘヘ、ウチのシマで商売するのに使うんじゃねぇぞ」


アトランタ:鍵を3本くらい買ってきましたわ。では開けてみましょう。解除判定(ころころ)……16。あっ。


ヘキサ:1たりない。もう1回失敗すると鍵穴壊れるんだっけ?


GM:魔法破りか開錠の合言葉コマンドワードが必要になっちゃいます。


アトランタ:うおお、再挑戦! (ころころ)20で今度こそ成功ですわ。


GM:ガチャリ、開錠。ドアの向こうには長い長い下り階段、照明なし。


ポポ:お馴染みレインボーリング点灯。いこう。


***


GM:……階段を降りた先は、石の柱が立ち並ぶ神殿の如き地下空間。「いつもの地下神殿(※ドラマロケ地として有名な埼玉県の地下放水路)」のイメージで。


ポポ:人の気配はなし?


GM:今のところは無し。……広間の床には血で描かれた魔法陣が十数個。さらに薬草や干物、羊皮紙なんかも打ち棄てられています。これ以上のことは探索でどうぞ。魔法陣については例外的に「魔物知識判定」での調査になります。


アトランタ:(ころころ)探索はワタクシの20が最大ですわ。


GM:達成値12以上で、『怪盗参上』の羊皮紙と魔法の杖が落ちているのを発見。


ヘキサ:これアトランタのやつじゃないかな。こっちの杖は?


GM:専用化されたマナスタッフです。ケストナー教授の名が刻まれており、生乾きの血でべっとり濡れてる。


ヘキサ:あからさまに何かあった跡じゃないか……。首級代わりに回収していこう。


アトランタ:むむ。魔物がなり替わったか、儀式でしょうか?


GM:そして探索達成値18以上。広間の南方面に幻影イリュージョンの壁で隠された通路入口を発見しました。地下水道に続いてるみたい


アトランタ:あら、同業。


ポポ:魔剣が使えるんだよね確か。魔法陣の方は(ころころ)17が最大値。


GM:大部分の魔法陣は、NPC魔神使いが使う魔神の永続召喚儀式。これまで街を騒がせてたヌズマルだのシャバライだのの古い召喚跡です。


アトランタ:うわー、アウト!


GM:真新しい契約魔法陣も2つあります。


ポポ:ほう。


GM:こちらは持ち歩きが大変な供物類を予め魔神に捧げておく事前儀式の跡。ラグナカングと宝石槍の魔神セラッサルーイを補充したみたい。


ヘキサ:ラグナカングは昨晩いたやつだね。


ポポ:セラちゃんは契約失敗してるといいなぁ(願望)。


GM:先にネタを明かしておくと、ボスが「補助動作召喚できる魔神のストック」です。ラグナカング倒されたらセラッサ1体おかわりしてオシマイ。……あと魔法陣の上には、バラバラに飛び散ったケストナー教授の服の切れ端が。


ポポ:なんだかひどいことになってる。


アトランタ:……まぁ、はい。でしょうね。



 魔神の種デモンズシードを植えて洗脳した人族は、上質な供物としても利用できます。


 秘蔵の召喚契約書を盗まれ、代用供物も準備できなかった魔剣の協力者・ケストナー教授(苗床レベル3)は哀れ、口封じも兼ねて生贄にされてしまったのでした。


 調査を終えた冒険者たちは、幻覚の壁の向こう側へと踏み込んでゆきます。


***


GM:地下水路を進んだ先は、枯れた水路の合流地点。大空洞の中心に、怪しげなオーラを纏った“黒い魔剣”がぽつんと浮かんでいる。


ヘキサ:どうやら追いつけたようだ。


GM/黒い魔剣:「オーブの気配がないな。エドガーは赤い魔神を殺したか?」


ヘキサ:あぁ! 殺した殺した!


ポポ:少なくとも3匹は殺してたよね。


GM/黒い魔剣:「ふむ、やはりダメだったか。せめて我が同行していれば、そのままコリーヌの肉体を奪うチャンスもあったかもしれんが、正体もバレかけていたことだしな。……オーブも学究院に回収されて、容易に手は出せなくなった。脱帽だ。手があれば拍手を送っているよ」


ポポ:ふぉっふぉっふぉっ(得意げ)。


アトランタ:案外諦めがいいのですね。意外ですわ。


GM/黒い魔剣:「封印以前は智慧の魔神ナリッジ・デーモンと呼ばれたものだ。こうして冷静にキミたちの勝利を認めることもできる。おめでとう……冒険者は魔神の策略を打ち破った。万事解決じゃあないか」


ヘキサ:だけどそうはならないって言葉が続きそうだがね。


GM/黒い魔剣:「うむ。世間には解決したと思ってもらう」


アトランタ:再封印されて数百年後に蘇るチャンスを伺って頂いたりはできませんか?


GM/黒い魔剣:「無理だね。というわけで計画変更。誘い出したお前たちを返り討ちにし〈魔神の苗床〉にする」 有名冒険者の3人を肉の芽デモンズシードで操り人形化できれば、学究院内のオーブを盗むチャンスも生まれるはず。


ポポ&アトランタ:ですよねー。


ヘキサ:こんなもの、なにが智慧だ。


GM/黒い魔剣:「乱れ絡まった糸を解く一太刀というヤツだよ」やはり暴力で解決するのが一番だ。魔剣は竜魔神ラグナカングを召喚! ラストバトルに突入です。


アトランタ:大変結構! 伝説の魔聖剣―――盗み取ってごらんにいれましょう!

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