第216話 蛮国で価値を認めているモノ
〔~バアル視点~〕
ロザミアに協力してもらった翌日。
『ということで無事に私たちは撤退しているから』
「………みたいだな」
以前ロザミアと話をした山の中腹でクメニギス軍の動向を見ているのだが、急いで陣を撤去し、後退していく様が見て取れる。
「一つ聞くが今回の戦争で捕らえた捕虜はどうしている?」
『ああ、それなんだけどね、撤退の途中に追撃できないように縛ったまま道中に置いていくから拾っといてね』
適当と思うかもしれないが、追撃を避けるという点で言えば十分効果があるだろう。
なにせ捕虜の扱いがいいわけがなく、確実に衰弱している状態になっているはずだ。そんな同胞を見て、レオン達が放っておくはずがない。
「凌辱とかするなよ、そんなことになればさすがに俺でも止められないぞ?」
戦場ではあってもおかしくが、そんな事が発覚しレオン達が激怒してしまえば俺に止めることはできない。
『安心してよ、追撃を止めるための策なのに、怒らせるようなことはするはずないじゃん』
「だといいがな」
末端まで言い聞かせられるのかと思うがひとまずは信じよう。
『大丈夫、元から捕虜は奴隷商に売るためだったからそこら辺の扱いはきちんとしているよ』
売り物に傷をつけてどうするのかとロザミアは言う。
『それで、この後はどうするつもり?』
「何とかなるさ、解毒するめどはもう立った」
後ろに視線を向けると俺の監視役をしているエナがいる。そしてその表情は険しい顔になっていた。
『まぁいいや、戻ってくるときになったら教えてよ』
その言葉を最後にロザミアとの通話が切られる。
「………」
「そう怖い顔をするなよ、エナ」
今はエナに睨まれている状態になっている。
「てめぇ、やりやがったな」
「さぁてね」
エナが今にも牙をむき出しそうになっているのには理由がある。
「はは」
「グルル」
俺が笑っているのとは正反対にエナは悔しさと怒りがその身を包んでいる。
しばらくするとこちらにやってくるティタとその背に乗っているレオンの姿が見える。事前に話があると彼らを呼んでいた。
「よっと、それで話ってのはなんだ?」
ティタの背から降りるとレオンが近くに座り込む。
「いやね、そろそろ俺を解放してもらおうかなと、魔蟲を何とかしたし、人族の軍も引かせただろう?十分契約を履行したと思うがな」
「??オレはやぶさかじゃねぇが、それはエナができないと言っていたが?、???」
レオンがエナの表情を見ると、今までに見たことのない表情に驚いている。
「………バアル何をやった」
ティタもエナの様子を見て半分臨戦状態に移っている。
「なに、言葉の通りだよ、解放してもらおうと思ってさ」
そう言うがエナとティタは警戒を解かない。
「バアル、エナ、俺はそこまで頭がよくない。だからなんでこんなことになっているかを説明してくれ」
レオンの問いかけに笑顔で答えてやる。
「簡単に言えばお前たちの命運は俺の掌の上だ」
まず今回俺が解放される条件だが、魔蟲と人族の軍を何とかすること。そしてその報酬にレオンで言う戦士の身分を与える事、さらには“飛翔石”のとれる地域を縄張りにする協力をエナに取り付けている。
もちろん表面上は穏やかに感じるだろう、だが忘れないでほしい、俺は拉致されてこの場所まで連れてこられたのだ。当然ながら責任は取ってもらう。
だが、ここで問題なのがエナのユニークスキルだ。このスキルの厄介なところが対策がとても取りづらいこと。なにせ行動の先がうっすらと透けるという未来予知に似たような力だ、考えた時点で感づかれる可能性がある。
ではどうすればエナのユニークスキルを掻い潜れるか、それはごく簡単“選択肢を相手側に与えること”だ。
エナが俺をにらんでいる理由。それは俺が仕組んだ罠にまんまと嵌ってしまったから。
「エナ、確かにお前のユニークスキルは強力だよ、それこそ賢い奴ほどドツボにはまる」
「お前に言われると嫌味しかねぇよ」
エナの悔しそうなお顔が見れて溜飲が下がる。
「まずクメニギスが退いていった理由は何かわかるか?」
「お前が言う封魔結晶だろう」
「その通り」
クメニギスが退く、詳しい過程をしっているわけではないが、大部分が封魔結晶にあると予想できる。なにせ魔法が使えなくなる結晶などクメニギスからしたら真っ先に対策をしなければいけないからだ。
その次点にバロン達に『
「そう、そしてここからが問題だ」
ではクメニギスが退く、これぐらいはまだいい。だが今後はどうなる?
時間がたてば何かしらの対策を立てて再び進行してくるだろう。魔蟲がいないなどの違いはあるが、それの違いは獣人側の人数が増える要因でしかない。
「っち」
「舌打ちどうもありがとう。で、クメニギスとの戦争を本格的に終わらせるにはどうする必要がある?」
「お前を国に帰せと言うことだろう」
そう、確かに俺が帰れば今持っている手札でクメニギスとの戦争を収束させることができるはずだ。
「???ならバアルを返せばいいだけだろう?」
「レオン、そうじゃねぇ」
レオンは呑気にそう言うが事態はそう簡単ではない。
「そう俺が言いたいのは、国元に帰す前さ」
俺がこのまま国元に帰る、それだけで大団円………なんてことはまずありえない。
「なぜ?」
「簡単だ。さっきも言ったが俺はお前たちの命を握っている」
「「???」」
未だに座っているレオンと、若干の敵意を見せ始めているティタはそろって、首を傾げている。
「くそが」
エナだけは何となく今の事態がわかっているようだ。
「一応説明してやるが、聞くか?」
「できるだけ、簡潔に頼むぞ」
唯一自然体のレオンが気負わずそう返してくることに逆にこちらの気が抜けそうだ
「(普通は命を握られている時点で緊張くらいはすると思うが)そうだな、どこから話そうか―――」
まずこの状況に陥った時点で獣人は俺に逆らえない。理由は今回のクメニギスとの戦闘にある。
「まずクメニギスは封魔結晶により、魔法の大部分を機能しなくなる。そしてそのおかげで彼らは退いていった」
「ああ」
「だが、あいつらが再び攻め込まれた時、お前たちはどうする?」
「それはバアルのそれで―――」
レオンは自分の言葉の意味が分かってしまった様子。
「そう、クメニギスが警戒しているのは魔法を封じる封魔結界のみ。それ以外に関しては全く脅威に思っていない」
なので俺がここで獣人に敵対してしまってはこいつらの敗北は必須となる。対して俺は仮定はどうあれ命を握られながらクメニギスを勝利へと導いた立役者と成れるだろう。
つまりはレオン達は俺を毒で支配していたのが、いつの間にか立場が逆転していることになる。エナは俺自身の命を、そして俺は獣人の命運をお互いに握っている。
(抗体薬は優に半年は持つ。ここでこいつらを裏切っても、ロザミアの言葉でマナレイ学院が総力を挙げて治療に望む準備があるのはわかっている。さすがにすんなりとはいかないだろうが解毒できる可能性が比較的に高い。最悪はティタの体を解体してでも毒の正体を暴くことは可能かもしれないからな………それに)
脳裏に弟の姿が浮かび上がる。
(家はあいつらがいればとりあえずは続く。それとエナの性格が推察通りならほぼ確実に解毒されると分かっている。ただ唯一の誤算がマナレイ学院の対応の早さだったが……まぁ問題ないだろう)
エナが解毒しないと獣人全体が滅びるとなればここで解毒しないなんてことはまずない。『王』の時はまだ獣人側に挽回する機会があったため、解毒を迫ってもほとんど効果がないと予想したが、今回は違う。獣人に致命的な魔法杖がクメニギスが持ち出したため、獣人は確実に敗北することになる。当然その先に明るい未来があるわけがない。つまりはエナが自分勝手でない限り、確実に俺はここで解毒される。
また本来は魔法杖が無い状態のクメニギス軍を相手にするつもりだったが少々想定が外れていた。
(まぁ結局は獣人に危機感を持たせられたから良しとするか)
魔法杖の存在によって獣人は窮地に陥った。当然、危機感も前線に出ている奴らには痛いほど身に染みただろう。こちらとしても魔法杖が効かないバロン達の存在を知れた。
「俺は自分が一番得するタイミングを待っていた。そしてそれが今だ」
一度だけクメニギスを押し返す、それが俺が一番利益を得られるタイミングだった。獣人の命運を手中に収めて、かつクメニギスにも同時に寝返られるようにする瞬間。さらには俺がいないと獣人の命運が尽きるため、報酬の値上げも思うがままだ。
「だがお前無しでも押し返せていたかもしれないだろう?」
「かもな、だが結果はこうだろう?」
レオンの言う通り、今回魔法杖が導入されていなければレオンでも押し返していた可能性が高い。
だが結局はそれでもかまわなかった。封魔結界を使わずに軍を押し返した場合も同じように交渉し、それでだめだったら、すべての情報を流す。さらにはマナレイ学院に例の魔法杖の支給を求めていた。そうすれば獣人は瓦解するだろう。
「一つ聴かせろ、お前はいつからこの絵を書いていた?」
「簡単だ。エナ、お前が自分の力に付いて喋ったときだ」
まず説明する前に少々時間を遡ることになる。
最初に俺がこの山脈間で逃げられるのに逃げなかった理由、それは二つあった。
一つが、魔力を封じる毒を知ること。これはこの世界では死を意味するほど厄介なものだったため、体を張ってでも正体を知る秘密があった。
そして二つ目、それは俺自身を攫った理由が全く分からない点にあった。
一つ目は言葉通り、だが二つ目がどうしても腑に落ちなかった。そして魔力と引き換えに命を握られた時から、俺はこいつらの観察を始めていた。観察の末にわかったのが単純明快な性格なうえに、むしろ扱いにくいぐらいにまっすぐな人種だと言うこと。
これが分かった当初は早くに解毒する機会が巡るだろうと思ったが、一人の意見で解毒はまず叶わなかった。
「俺を頑なに解毒しなかった、その理由はエナ、お前自身がは自分の鼻だと判明していたからな」
獣人と協力していくにつれて、エナの能力が徐々に明らかになった。もちろん説明で嘘を吐いている可能性があったため、完全に鵜吞みはしていなかったが事前の考察とそこまで違いがないため、本当の事を話しているか、もしくは一部に嘘を織り交ぜているかの二択だと分かった。
そして同時に俺が解毒されるための最大の障害がエナだと判明したが、同時に弱点も露見してしまった。
(俺の解毒が最善の選択にしてやればエナはその選択を選ばざるを得ない、か)
いくつかの選択肢があり、解毒以外の選択肢すべてが死の匂いを漂うことになれば解毒せざるを得ない。
この考察がそしてその時にこの絵の想定がついていた。
「今お前達には三つの、いや、四つの選択肢がある」
指を立てて一つずつ説明してやる。
「まず一つ、俺を攫ったことについてのことを全て清算してから、俺の協力を得て本格的にクメニギスとの戦争を終わらせる」
これが最もおいしい提案だ。俺も無事に解毒され、レオン達は俺の協力を得られる。もちろん俺にどれだけ値上げを迫られるかわからない部分もあるが全員が奴隷に落ちるよりはまだましだろう。
「二つ目、解毒せずに国に返すこと。これについては何も保証しない」
敵対関係になっても文句は言うなということ。なにせ解毒の目処が立ち、うまくやれば事前の交渉内容も新たにクメニギスと契約すれば、ある程度の戦利を獲得できてしまうため、そんな事態になれば俺は迷わず獣人を切り捨てる。
「三つ目、俺を解放せず、拘束する。当然これもお勧めしない」
なにせクメニギスが対策を講じることができてしまえば再び戦争が起こりうる状態だ。さらに言えばこうなった時点で俺は逃亡する。既に薬も100日分以上を受け取っているため、マナレイ学院に逃げ込み、その間に解毒する方法を見つけることは不可能ではない。
「そして四つ目、今すぐクメニギス軍を追撃し、戦争する気を削ぐ」
だがこれは限りなく難しい。なにせ残りの封魔結晶は俺が持っている。仮に奪えたとしても数が少なく、さらには平地となると相手に数の利が生じてしまう。これを覆して勝利をするのは俺だったら不可能だ。
「オレ達が取れる選択肢ってのが最初だけだろうが!!」
エナがそう吼える。
そう、この選択肢は最初以外はすべて双方に損がある選択肢となっている。
最初は俺が協力した報酬に加えて、俺を誘拐した慰謝料が必要となるが、その後はむしろ平穏になる。こちらも金の生る樹を得る直前だ。それをクメニギスに横取りされてはかなわないため本気で獣人に協力するつもりだ。行動の先がわかるエナのユニークスキルならこれが嘘ではないというのも理解しているだろう。
では二つ目、こちらに関しては悪手だ。なにせ俺はより多くの利が取れる手段を取る。俺が戦争に加わり、先んじて例の地を占有することができたのならレオン達に協力していた時よりも多くの利益が舞い込む。もちろんそれができない可能性も十分にあるが、まぁ仕方ない。毒に関しても解毒方法を見つけるか、人質を取りティタを脅せばいいなどの手段も十分にある。
三つ目はそれこそ相手に時間を与えるだけだ。こちらもバロンのように『
四つ目は論外。山脈間の狭い空間という地形を利用しているから勝利しているのであって、その外に出れば負けるのは必然だろう。
結論から言えば最初の選択肢以外は、俺は獣人を裏切る方向で動き始めるため、これらを選択したらどうなるかはエナの鼻が理解していないとは考えにくい。
「ん~~?なんかややこしい話になったが、一つだけわかった」
レオンにしては珍しく呑み込みが早い。
「俺たちはお前をこの国に連れてきたケジメを着ければ何も問題ないのだろう」
「………そう考えればいい」
気のいいレオンと会話していると肩ひじ張ることなくこちらまで柔らかくなりそうだ。
「そうだ、それともう一つ言っておくが、俺の価値はそこら辺にいる奴らとは何桁も違うからな」
肩書だけでも公爵家の嫡男、さらにはイドラ商会会長、グロウス王国の研究機関の研究室長。これだけでもかなりの値が張る。
「では聞くがバアルは何が欲しい?」
「まずはティタ、今ここで俺の解毒薬を準備しろ」
「やっぱりかよ」
エナは悔しそうにつぶやく。
ティタに頑なに解毒を指示しなかった理由、それは俺が裏切る可能性が残っているからに他ならない。エナのユニークスキルがどこまで見通せるかわからないが、俺から死や損の匂いがしているのなら、解毒したくないのも無理はない。
たとえ協力することがわかっていても、ほんの少しでも裏切る確率を減らしたいのは理解できる。なにせこれからクメニギスに戻り工作途中で、はい、寝返りましたなんて笑い話にもならない。なのでエナは俺が裏切る確率を少しでも減らせるように軛を打っていた。
だがこのまま毒で命を縛られ続けて選択肢が狭められるのはこちらとしても許容できない。ゆえに主導権を握り、解毒を迫っている。
『お主、鬼じゃな』
(黙れ、イピリア)
だがイピリアがそう言うのわかると言えばわかる。わかりやすく言うと、俺は獣人全体を命を握り、エナに解毒させている。だがここで思い出してほしいのが、解毒だけでは獣人の命運はまだ俺の手の中にあると言うことだ。やろうと思えばいくらでも搾り取れる立場にいる。
「どうするエナ?俺の命をこのまま握ったまま協力させるか?それとも解毒して利益で協力するか?」
「…………」
エナは答えない、いや答えられない。
エナが解毒を渋っている理由は一つ目の選択肢に裏切りの要素がないと証明できないのが原因だ。なにせ俺の毒を解毒してしまえば縛る物が利益以外になくなってしまう。仮に協力関係でも利が損に変わればすぐさま切り捨てられる可能性を孕んでしまっている。だがここで解毒しなければ獣人の命運が尽きることもまた理解できていた。
「ティタ、解毒してやれ」
「レオン!」
そんなエナの葛藤を他所にレオンがティタに命令する。
「仕方ないだろう、俺だって人族に奴隷にされて無理やり働かされていざ協力しましょう?はっ!俺だったら無理だぜ。だったらいまさらだが解毒して協力してくれた方がいい」
「…………ティタ解毒してやりな」
レオンの言葉が後押しになったとのか、エナは長く悩んだ末に結論を出す。
「……いいのか?」
「ああ、こうなったら仕方ない」
エナがそういうとティタが近づいてくるが。
「待て、ティタから直接ではなく薬だけを渡してくれ」
そう言って距離を取る。
なにせ打ち込む際に打ち込まれたのが解毒薬なのかが判別できない。なのでビーカーを投げ渡しそこに薬を入れさせる。
もしティタが死んだ場合にラジャ氏族から薬を貰うという言葉から解毒剤は単体で存在できているのも知っている。
「………これを飲めばいい」
ティタは素直に解毒剤をビーカーに入れて、地面に置く。ティタが下がり終えると、前に出て、受け取る。ビーカーに透明な液体が入ったのを確認するとモノクルを取り出す。
―――――
解毒薬[命蝕毒]
★×4
【解毒[命蝕毒]】
命蝕毒の解毒薬。皮下注射だけではなく口径接種でも十分効果がある。なお効果が表れるまで少しの時間が必要。
―――――
モノクルで鑑定した結果、本物の解毒薬であった。
それをこぼれない様にし、『亜空庫』に仕舞うと、もう一度三人に向き合う。
「なんだ飲まねぇのか?」
「まぁな」
今飲むのは非効率だ。なにせクメニギスへの弁明には毒による部分もある。当分は抗体薬により延命し、最後の最後で飲むのが効果的だろう。既に抗体薬すべてに鑑定を行い本物だということもわかっているため心配はない。
「さて、解毒薬をもらって感謝、なんてするわけない」
「だろうな」
エナは何を当たり前なことを言う。向こうもこちらがそんな考えを持つとは思ってもいないだろう。
「さて次に俺を拉致したことと毒を注入したことの贖罪だが…………お前らのところじゃ貨幣なんて出回ってないからな」
「そうだな」
本当ならかなりの金額を吹っ掛けようと思っていたが、それができないなら仕方がない。
「となると俺の中で価値があるモノを貰おう。そうだなエナ、まずはお前だな」
エナを指さしそう告げる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます