たわむれごと

バブみ道日丿宮組

お題:大人のぬめぬめ 制限時間:15分

たわむれごと

 大体プレゼントとしてこれはないだろう、と少女はベッドの上で駄々をこねる。

「大人のおもちゃが欲しいって言ったのはそっちだからな」

 そういって、様々な道具……おもちゃをかばんから取り出してベッドに置いてく。

 バイブ、ローション、オナホ、エロ本、鞭、ろうそく、スク水、ブルマ、チャイナ服などなど。

「こういうのを持ってるということは君はそっち系だということなのかね?」

「いたってノーマルだよ。このお店だってはじめて入ったよ」

「が、学生服で?」

 いや流石にそれはないと、少年は大きく首を振る。

「抵抗感ってのはなかったのかね」

「あるに決まってる。コーナーに入るのだって躊躇するレベルだよ」

「だったらなぜ?」

 それは……と口吃る。

「なんだい、恥ずかしいことなのかい? そりゃ、18歳にもなってない人間がコーナーに行くこと自体おかしなことだからね」

 嬉しそうに頷く少女。

「……いや、そうじゃない。欲しいものっていってたから頑張ったんだ」

「私のために?」

「……そうだよ」

 少年はほんのりと頬を赤く染めた。

 それをみて、少女も顔が暑くなったらしく、ばたばたと手で顔を扇いだ。

「まったくプレゼントがこんなものなら普段使えないじゃないか」

「使えなくないでしょ。使うものじゃないか」

「な、なにをいってるんだ!」

 少年から顔をそらし、眼を泳がせる。

「私が、こういったものを使うとか思ってるんじゃないだろうね!?」

「欲しい物ってことは使うんじゃないか? 部屋に飾るのはないだろうし」

「恥ずかしいことをいうんじゃないよ。使わない。使わない! 絶対使わない!」

 より一層ばたつかせる少女に、少年は一言。

「ませてるのはバレてるんだから素直になりなよ」

「違うわ!」

 枕が飛翔した。そこにはYES、NOと書かれた刺繍がされてた。

「こういうのを使ってる時点でアレだと思うな……それに」

 おもむろにタンスをあけ、

「えっちなビデオはたくさんあるんだし」

「こら、あけるな! 乙女の大事な場所だから!」

「大体がSM用なんだよね。そういうのしたいの?」

 パッケージを一つ取ると、縄で縛られた女性が鞭を打たれてた。

「違う。違う、違う。も、もらったビデオがそうだっただけ!」

 そういうわりに40本ものビデオがずらりとタンスの中に鎮座してた。

「とっておいたってことはそうなんでしょ。わかった。しよう」

 そういって少年はベッドに近づいて、少女へ近づいてく。

「な、なにを、す、するきなんだ」

「いつものことだよ」

 そういって、するすると少女を押し倒し、縄で縛り付けた。

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たわむれごと バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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