学校
バブみ道日丿宮組
お題:大好きな学校 制限時間:15分
学校
「朝はやいねー」
「あなただってはやいじゃない」
「本読んでたの?」
「そう。歴史的名作っていうのを」
「それって面白いの? 難しそうに見えるけど」
「表紙だけみて内容を判断するのはいけない」
「わたしはさ、キャラクターが書かれてるのがいいかなぁ。どこかわからない風景のだとか、タイトルロゴと一色で作られてるのは内容がちょっとあれかなぁって」
「絵があろうとなかろうと中身が難しいってことはない。この本は小学生にだって理解できる内容でできてるの」
「小学生かぁ。それならわたしにも読めそうかなぁ」
「前巻があるから、貸してあげる」
「ありがとう。それでこの本の内容はどんなものなのかな?」
「閉校しそうになった学校を、未練がある生徒たちがなんとかしてなかったことにしようとするラブコメね」
「重そうな内容なのにラブコメなのか」
「同じ問題を抱える仲間たちだからね。少しずつではあるが恋に芽生えることだってある」
「わたしに惚れないでよ」
「そうはなってないでしょ」
「そんなセリフありそうだなぁって」
「ないわ。惚れる惚れないまでに……えっとネタバレになるからやめておくわ。学校が大好きな人はきと親身になってこの問題を共有するように読むでしょうね」
「ふーん。じゃぁ借りようかな。学校あんま好きじゃないけど、お話は面白そう」
「好きじゃないって割に学校行事のリーダーとして動いてるじゃない」
「点数稼ぎだよ。推薦してほしいし」
「そう……」
「邪魔して悪いね。黒板の掃除はじめるよ」
「律儀なものよね。日直でもないのに、きちんと掃除する」
「下手くそな人が消すと後ろの席だと見にくいんだよね」
「そっか。それは嫌だね」
「じゃぁ、またあとで」
学校 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます