第3話 双子座流星群

 流れ星、見ましたか?

 お月様が明るかったですね。


 一昨日の夜は23時頃、外に出てみましたが、上弦過ぎのお月様が威張ってました。まあ、それなりにお星様は見えるのですが、ちょっと寂しい感じで。一つだけ流れたのでヨシとしました。着込んでいてもやっぱり寒いし。


 翌朝6時、まだ暗いから観れるかな? と思って着込んで外へ。お月様はいないし、まだ出てきてないけれどお日様登場の準備がかなり進んでいるようで。もう星たちが主役って感じではありません。それでも二つ流れるのが見えました。これ、真っ暗だったらきっと凄いだろうなって思いました。


 昨夜の22時過ぎ。やっぱりお月様が‥‥‥。大好きなお月様だけど、もう少し遠慮してよって思ってしまいます。身勝手なものです。五つ位見えました。あと一つ見たら戻ろうと思って、一つ見ると、もう一つって思ってしまう。次はもっと凄いの見えるかもって。欲深いですね。ただ星が流れるだけなのに、なぜか惹かれてしまいます。


 今朝は少し気合を入れて5時に外へ。

 おー。真夜中っていう感じではないものの、まだ星たちが主役っ感じの空。

「あ!」

 思わず声が何度も出てしまいます。二十分位で二十個位見れました。満足満足。


 先日連載を始めた新作『見えない地上の伴走者』に星空を見上げるシーンが出てきます。後半に出てくる予定なのでまだまだ先の話ですが。そのシーンが思い浮かんできて、もう少し描写を膨らませられるなって思いました。そこに色々書きたくて。だから、ここではサラッと書いて終える事にしました。


 ☆


 20年前に野辺山に来て、初めて観た流星群が獅子座流星群で、あれは本当に凄かった。

「流星群が来るらしい」ってその日に情報を聞いて、お客さん達と「じゃ、後でカップラーメンでも持っていって鑑賞しようか」って話になって、とりあえず外に出てみたら。


 えっ?!


 "目が点"とはこの事?

 バンバン星が流れていて。

 これはカップラーメンどころではないと、慌てて着込んで皆で外に飛び出したのでした。


 沢山の人が道路に寝てました^ ^

 全国から、みんな寝袋とかしっかり準備してきたようで。

 踏まないように移動して、私達も夢のような宇宙を堪能しました。


 ☆


 本当にあの時は凄かった。

 流星群が来る度に、こんな流星群を生きている間にもう一度観てみたいな、と思うのでした。


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ねえ、聞いてくれる? 風羽 @Fuko-K

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