有名
バブみ道日丿宮組
お題:有名な人 制限時間:15分
有名
「あいつもだいぶ有名になったものだな」
「県代表だからね」
「でも、あいつ俺に負けてるんだぞ。大丈夫なのか」
「だったら、あなたが大会でればいいじゃない」
「めんどくさいだろ。遊びは遊びだからこそ楽しめるってものだ」
「そういう考えもあるかな! でも、もったいないよね」
「そうか? やりたいやつがやったほうがいいだろう」
「やりたくても実力がなければ続かないよ。この世にはどんなに頑張っても報われない人がほとんどだからね」
「お前もそうなのか?」
「私は違うよ。なんたって、生徒会長さんなのですから」
「そんなやつが全裸で威張ってるなんて知ったら、学校中で馬鹿にされるだろうな」
「みんな、大興奮に違いないわ」
「まぁスタイルがいいのは認めるが、他のやつには見られたくないな」
「そこらへんの感情はあるんだ」
「普通だろ。ないものがあるやつなんだから、欲しくなる」
「あなたも成長すればよかったんだけどね。栄養はどこにいったのだろうか」
「運動値かな。学力は平均点だ」
「それは勉強しないからでしょ。勉強したらきっと上位に入ると思うんだ。だって、勉強しないで私達と同じ学校の試験に合格して、なおかつ普段赤点なんてとらないんだから」
「勉強もしたいやつがすればいい」
「そんなんじゃいいところ入れないよ?」
「どうせうちの仕事を継ぐんだから何やっても一緒だ」
「おばさんたちはそう思ってないと思うな。やりたいことをやってほしいってこないだ言ってたよ」
「そんな話するのか」
「生徒会長さんですから」
「面倒な仕事をやるもんだな。なんにしても目立つことはしたくない」
「その力があるのに?」
「あるのに、だ」
「じゃぁ同じところ入ろうね。ずっと一緒にいれば安心できるから」
「それは養ってくれるってことか?」
「そんなわけないでしょ。逆にこっちが養ってもらうんだからね」
「気が向いたらな。じゃぁあいつを向かいにいくとするか」
「そうだね。今なら一人になれてると思うし」
「有名人も大変なものだな」
「生徒会長さんよりも有名なんてずるいって思うけどね」
「そうなのか?」
「そうだよ。三人の中で一番私が先導きってたのに、今じゃあのこがそうなってる」
「時代は変わるものだよ。生徒会長だって、学校内で有名人だ」
「全国レベルになってみたいな」
「それは総理大臣とかになるしかないな」
「なれるかな?」
「さぁ、どうだろうな」
有名 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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