3:意味深? 無を喋る人
一通り合流し、自己紹介を終えた一同。ここから話はお仕事内容に。
GM/支部長:「ま、まあ、それでは依頼についてご説明しましょう」
リン:(姿勢を正す)(もともと整っているが)
GM/支部長:「今回、行方不明者の行先までは特定されています。3時間ほど歩くでしょうか。そこに、古い屋敷があるのですが、そこが犯人の根城になっているようです」
ティグリス:「まぁまぁ近いですね」
GM/支部長:「以前は空家だったのですが、いつの間にかそのようなことになっていました」
ジャスミン:「犯人の素性は特定できているのですか?」
アムラシウス:「そういった場所は今回のような場合でなくても野盗などが住み着きやすいからな。一段落したら壊すなりするのをすすめておく」
GM/支部長:「……私は、なにも」
リン:「上の方ならばご存じということですか?」
GM/支部長:「お、お答えできかねます」
ジャスミン:うーん、GM側から何も言ってこないのこわい
リン:行ったら西洋の城とピラミッドと和風の城が積みあがってるかもしれないですよこれ
いや、なんてことのないただのお屋敷ですが……この人が言えないのは色々圧力受けてるからや……
ティグリス:「(クッキー無くなっちゃったな……)」シュン
GM/支部長:「古びていたとこも修繕されたようで、ええ。今はむしろ賑やかしくなっている程だと」
ティグリス:「要塞化している、ということですか」無くなってしまったクッキーの皿の上と手元で所在なさげに手を往ったり来たりさせつつ。
GM/支部長:「屋敷に向かわれた方々の業種は多様ですから、そうもなるかと」
ティグリス:「強制労働でもさせられているんでしょうか。それはそれで平和的ではありますが」あ、紅茶もなくなっちゃった。シュン
GM/支部長:「おかわり、ご用意しましょう」
ティグリス:「いいんですか? ありがとうございます」ぱぁ――!
アムラシウス:「行ってみなければわからない、という状況なわけだな」食べ物や飲み物に手をつけていない
アイズ:「徒然なるままに、ただ寄らば飲み込むのみ……フフ。危うきは近寄らず、されど触れざれば知り得ぬというわけだ」
GM/支部長:「……こちらが地図になります。道なき道もありますが、どうかよろしくお願いします」
ジャスミン:「失礼ですが、最終的な依頼の達成条件と報酬について確認させていただいてもよろしいでしょうか?」
GM/支部長:「お一人あたり、7000Gの報酬が確約されています」
ジャスミン:「依頼達成条件は失踪した方々の保護、あるいは生死の確認。それから『犯人』の確保または討伐という認識で相違ありませんか?」
GM/支部長:「ええ、その通りです。討伐までできるのなら、ぜひ」
アイズ:(生死を問わないなら、いっそ殺してやるのが楽だろう)
ジャスミン:「把握しました。ありがとう」
アムラシウス:「了解した。くく、安心してくれ。我々はすぐ発つだろうさ」支部長の顔色が悪いのを察して
ティグリス:本当に心入れ替えたんですね、ジャスミンさん。経歴設定からは考えられないくらいちゃんとしてます
アイズ:「デッドオアアライブ、生死問わず。さればこそ、いざ再び魂の円環に導かん」だんだん熊本弁みたいになってきたな
リン:同じこと3回言ってない?
アムラシウス:無を喋るな
ジャスミン:何言ってるか全然わかんない詩人のRPが上手い
ティグリス:虚無が上手い
アイズ:フッフッフ
フワフワとして意味の掴み所がないセリフばかりでこわい。なんとこれが終始続くのだ。
GM:他なにか確認したいことはあるかな?
ティグリス:「クッキー少し持ち帰ってもいいですか?」ぽりぽり
GM/支部長:「あ、どうぞ。構いませんよ」
ティグリス:「ありがとうございます。とてもおいしかったです」
GM/支部長:「ありがとうございます。自信の持てる数少ないことなもので」
ジャスミン:(この温度差……寄せ集めパーティの統一感のなさはいつものことですが、今回は輪をかけておかしな連中ね)
GM:全くもってその通りだよ!
リン:「クッキー美味しかったです。作り方を教えてほしいですね」
GM/支部長:「そうですね、お帰りになった際には」
リン:花嫁修業ポイント、略してHPを稼いでいこう
ティグリス:なんですかそれ
GM:とまあ、こんな感じかな?
ティグリス:あ、じゃあ受益者のシンボル買っときます。ドルイドが仲間にいるので
アイズ:同じく。
GM:おk
ジャスミン:リンの分は、同行者ですし事前にあったということで
GM:おーけー、了解。ではね、皆さんにはお屋敷に向かってもらいましょう
ティグリス:ムッムッホァイ
GM:(コロコロ……)(コロコロ……)(コロコロ……)
リン:シークレットダイスが3回。あやしい……
ジャスミン:3時間移動だから1時間ごとに1ダイス分のイベントチェックかな?
そうだよ。嘘、その場で適当に振っただけ。
GM:オッホン。えー、道中、森を抜けなければなりません。ですがこの森、暗くて迷いやすいと地図にも書かれています。そこで、皆さんには地図作成判定を振ってもらいます。
リン:やはり、グレンダール様のお嫁様になる為には地図の一つや二つ簡単に作れなければいけませんよね
ティグリス:ではレンジャーで(コロコロ……)
アイズ:フフ、ただ脳裏に浮かんだものを書き写すだけだよ(コロコロ……)
ジャスミン:(コロコロ……)あ、5と6。達成値で22。
GM:うわ出目が強い
リン:「流石お姉様ですわ、私も精進しなければいけませんね」
GM:君たちは迷わずに森を抜け、屋敷をその目に捉えた。古い屋敷に、最近付けられたであろう装飾がキラキラと輝いて見える。だが、あまり趣味が良いとは言えないだろう。
リン:さりげなく?
GM:さりげなくない。
アムラシウス:「森の中の屋敷だというから、もっと薄気味悪いものを想像していたが」
ティグリス:「アンバランスですが、中々こう……いいおうちにしよう、という意識が見えますね」
ジャスミン:装飾は何か魔法的な意味がある物でなく単なる飾りでしょうか?
アムラシウス:「犯人は派手好きの蛮族といったところか?チッ……」
GM:そして門の前には、人間の女性が2人立っている。この距離ならまだ気付かれないようだ。
ティグリス:「人族かもしれませんよ。……さて、どうします?」
アムラシウス:「さっくりと気絶させてくれれば操れるが、流石に時間が足りんか」
リン:「暗殺であれば、お任せください」
ジャスミン:「まだ相手が何者か分からないうちから殺すのはおやめなさい」
リン:「なるほど、さすがお姉様ですわ」
アイズ:「人同士であれば語り合うのもまた是、だがアレが人であると確信を持てるか……フフ」
ティグリス:「では、正面から訪ねてみましょうか? 菓子折りも……クッ、先ほど頂いたクッキーがありますし……!」
アイズ:悔しそう
アムラシウス:「裏口を探してみてもいいかもしれんが」
リン:どれぐらいの広さがありますか?
GM:うーん……
リン:一周にかかる時間の意
GM:歩いて一周5分程度とか? (特に考えてなかったな)
リン:意外と小さい?
ジャスミン:要塞化してるっぽかったからてっきりもっと大きいものかと
アイズ:学校より小さいくらいかな
GM:まあ街はずれのお屋敷なので
アムラシウス:それくらいなら一度遠巻きにぐるっと一周してみようか
ティグリス:では軽く周囲を回ってみましょうか
リン:じゃあ足が速くて、スカウトがある人がサクッと回るといいのでは?
アイズ:スカウト。
ジャスミン:パックカモフラージュ行使(コロコロ……)成功。
GM:出たわね脱法魔法
ジャスミン:達成値17で隠密判定を固定します。
GM:くっ
ティグリス:つえー
ジャスミン:効果時間10分なので5分で行ける屋敷の周りはあらかた調べられるかと
アムラシウス:ではそれでいこう
GM:流石に門番じゃ気付けない――!
リン:一周調べた。
GM:じゃあぐるっと。一応、裏手に戸はありました。
アイズ:戸。
GM:が、ドアノブが錆びついてますね。構造物としては木の扉扱いとします
リン:ピッキングできますか?
GM:無理
アイズ:鍵が壊れている
アムラシウス:壊したら音が出るだろうしな
アイズ:ホラゲで大量にある鍵が壊れてる扉、さすがに直せよ!! ってなるよね
ティグリス:あ~、あるある。わかります。
GM:建物ごと長年放置されてたりしがちだから……
アムラシウス:音出して魔神の幻影でも置いて陽動してみる?
ティグリス:小癪……!
リン:小癪
GM:小癪
アイズ:デコイか、悪くない
リン:壁の高さは?
GM:あ、屋敷の周囲は煉瓦の壁ですね。高さ的にはどんくらいだろう。2~3mくらいかな?
アムラシウス:登攀に適した魔法とかはないな
リン:飛びます
GM:なん……だと……
アムラシウス:なるほど【ウィングフライヤー】、その手があったか
ジャスミン:【ウィングフライヤー】ってどんくらい飛べるんだろう
GM:まあ移動力分移動できるから3mくらいいけるんじゃない?
ティグリス:ソーサラーでやろうとしたらかなり高レベルになりますね
リン:そういえばソサコンいないんだったこのパーティ
ジャスミン:「じゃあリン、偵察は任せるわね」(コロコロ……)
リン:飛び越えた。
GM:中は……うーん、どっちにしようかな(コロコロ……)じゃあ今は屋外には人が出ていない。
ジャスミン:今ダイスで決めましたよこのGM
リン:セーフ
GM:まあ普通にお庭ですね。手入れされているようだ
リン:特に何事も無いのであればロープで残りのメンツ引き込むけどいい?
GM:いいよ……
リン:もしかして想定ルート外れちゃった?
ティグリス:こういう挙動すると取りこぼしも発生するから難しいとこではあるよ
アイズ:無情なるかな、フフ……。
フフ……なんか想定があるような口振り(とプレイヤーに捉えられてる)GMだが、別に屋敷への入り方は考えてなかったので問題ない。なんなら裏手の扉も今考えたし。
ジャスミン:「よくやったわね。リン。お手柄よ」
リン:「ありがとうございます、お姉様」
アムラシウス:「楽が出来て良かったな。さて、中はどうなっているやら」
ティグリス:「アムラシウスさんは後から登ってきてくださいね。スカートなので」
ジャスミン:……うん? アムラシウスは男装だよね?
ティグリス:アムラシウスさんのことは男だと思ってて、私は女装でスカートなので、中が見えないようなタイミングで来てね……という意味ですね。
ジャスミン:わかりづら!!
アムラシウス:なんてわかりづらい状況だ。
リン:全てがぐちゃぐちゃ。
GM:性別がグチャグチャでややこしいんだよ!
アムラシウス:「ん。ああ、それで良いよ」ちなみにアムラシウスもティグリスのことは女性だと思っている。
アイズ:「翼持たざる者は一握の糸に頼るしかない、フフ……至言だな」
ジャスミン:当たり前の事さも真理のように言うのやめてもらえますか?
次回:成功は失敗のもと
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