Session5-9 夕陽と大蛸
GM:時刻は17時ごろ。ハーヴェスの西海に太陽が沈む。
穏やかな波の音と、きれいな直線を描く海岸線、広大な海を前にした、幻想的な風景だ。……そんな中、危険感知判定を目標値12でどうぞ。
シンカイ&シュシュ:(ころころ)失敗~。
GM:ライズ、シュシュ、シンカイは……まあ多分釣りに夢中で気が付かなかったのだろう。
シュシュ:「……少しでも釣りを楽しんで頂けたら、そう思っただけに御座います……」気付かず海を眺めている。
GM:女子組をさておき、男子組は成功。眼前の海面、少しずつ盛り上がっていくのに気づくだろう。
イスデス:「ふむ。何か来るね」
オルフ:「……離れるぞ」
イスデス:「ベージ」パチンと指を鳴らす。
アルクトス:「……本来の仕事の時間だな」手袋をはめなおす。
GM/ライズ:「お? どうしたのー? 大物きた?」
オルフ:「シュシュ、ライズ、シンカイ、移動だ」
シュシュ:「……えっ? ひゃっ……!」『距離を取るぞ、ごしゅじん』ずるずる。
シンカイ:「!?」
GM/ライズ:「……っとと、りょーかーい!」
アルクトス:この触手……間違いなくタコだ!
GM:危険感知に成功したため、君たちはすぐに海から距離を取ることができる。その巨体は、すぐに姿を現すだろう。5mはありそうな、巨大なキラーオクトパスだ!
オルフ:「魚を餌に例の場所まで誘い込むぞ」
シュシュ:「ひっ……! おっきい蛸ですっ……!」バケツをジャンくんに咥えさせ走らせる。
シンカイ:「了解! よいしょっと……」他数名分のバケツをまとめて持って駆けだす。「さぁさぁこちら! 今宵のわたくしは一味違いますわよ~!」
アルクトス:のたのた。
GM:君たちのいけすの中に、大物の魚があることを直ぐに察すると──君たちに一直線に向かってくるだろう。
シュシュ:「え、えと……アルクトス様、こちらへ」ジャンくんを隣につけて。
オルフ:「……最悪撒きながら走るかと思ったが、その必要も無さそうだな」
イスデス:「さて、頼むよベージ。拙の分のバケツは任せた。」
GM:敵は現在浅瀬におり、水中適性のない君たちは『浅瀬で行動判定に-1のペナルティ修正を受ける』ぞ。さて、戦闘準備から。まずはおなじみ……。
☆△暗黒の波動(魔)/必中
「射程:自身」で「対象:全エリア(半径50m)/空間」に闇の瘴気を放出し、その中での行動を著しく妨げます。
範囲内にいる対象は、あらゆる行動判定に-4のペナルティ修正を受け、連続した手番に主動作を行うことができなくなり、このキャラクターの手番終了時に「威力10」点(威力のみ)の魔法ダメージを受けます。
また、使用者は、範囲内にいる任意のキャラクターを対象から除外することができます。
この効果は3分(18ラウンド)の間継続し、使用するとMPを5点消費します。達成値が必要な場合には「40」として扱われます。
"雀のお宿亭"で施された特殊な加護を持つ者に対しては、『手番終了時に「威力10」点(威力のみ)の魔法ダメージを受ける』のみの効果にとどまります。
GM:目撃証言の通り、君たちを視認するやいなや、周辺に紫色の霧のようなもの……魔力の塊、"暗黒の波動"を放つ。
オルフ:「これは……なるほど、攻撃性を持つ"波動"か」
シュシュ:ある程度蛸から離れた場所にジャンくんをつけ、アルクを降ろす。
GM:君たちはその影響を完全には無効化できないようだ。徐々に、体力が削られていくだろう。
シュシュ:「……あう……この感覚は……」
オルフ:「長期戦は不利だ。短期決戦で行くぞ」
GM:そしてもうひとつ、君たちは特殊なアクションを行える。
≫△魚を投げる
「射程:10m」の投擲攻撃と同様に『大物の魚』を地面などへ向けて投擲し、注意を引きつけることができます。
●デビルオクトパスへHP・MPダメージを与えていない場合
デビルオクトパスは、投擲された地点へ移動し『大物の魚』を確保しようとします。
ただし、触手の近接攻撃範囲内に敵対勢力がいた場合、その排除を優先します。
また、「▶毒スミ噴射」の射程内に敵対勢力が存在した場合、それを通常通り使用します。
●デビルオクトパスへ1点でもHP・MPダメージを与えていた場合
デビルオクトパスは魚よりも、敵対勢力の排除を優先するが、
デビルオクトパスと同座標に『大物の魚』が投擲されていた場合、
[部位:触手]のうちの1本はそれの確保に専念し、1度だけ主動作を行わなくなります。
GM:君たちないけすの中に、釣った『大物の魚』を持っている。これを投擲することで、注意を引けそうだ。陸地に誘い出すこともできるだろう。
オルフ:……コレ敵のデータ次第だけど、ワンチャン後手だったら相手から先に来てくんねぇかな……。
シュシュ:それ。後手のほうがいいまである。
GM:HP,MPダメージを与えない状態で手番を回すと誘い込めるので、バフなどで準備して待機という手が使えるよ。つまり先手とったぶんバフができる、ってことだね。
アルクトス:なるほど。
GM:アクションの関係で、今回は第二戦闘準備を使用するぞ。魔物知識や先制の結果を見てから、もう1回戦闘準備ができる。
シュシュ:わぁい! 第二!
GM:ということで、まずは戦闘準備から魔物知識! 敵は1体!
イスデスとアルクトスが弱点まで看破し、先制判定もオルフが突破。
敵はBT掲載の『キラーオクトパス』を魔改造したもので、遠距離攻撃の毒スミと、
触手には痛恨撃を持たせてあります。
https://kakuyomu.jp/works/16816452220454467991/episodes/16816452220631192131
GM:君たちの先頭から10m後方までは陸地。それ以外は浅瀬ペナルティのある場所とするよ。
イスデス:ふむ。射程はないが疑似ブレスはあると。
オルフ:魚を投げてバフしつつ1R目待機しますか。
イスデス:バフかけて、次のラウンドから私とアルク殿、運が良ければライズくんで魔法範囲かな。
シンカイ:えー……わたくしは特に1ターン目で使えるバフがないので踊ってよう。
シュシュ:……これ……シュシュ絡めとられ得じゃん……。
一同:(笑)
イスデス:ニッチなジャンルだぁ。
オルフ:何なら攻撃対象限定されるからかばうの回数増えるようなもんだよな……。
GM:君たちが釣った大物は、マナシイラ、イシダイ、ストライプジャック(シマアジ)×2、ロウニンアジ×2、エイ×4。……たくさん釣ったな……。
イスデス:いっぱい。
GM:誰を犠牲にするか選んでから投げてもらいましょう。
イスデス:エイをえいっと投げましょう。
オルフ:ウィングフライヤーを切らさなければ浅瀬ペナ無いんじゃね? というあれはあるんですが。
GM:ウィングフライヤーがあれば浅瀬ペナルティはありません!
シンカイ:ただちょっとカケですね……イスデスが乾燥した瞬間にキツくなりますよ。
イスデス:シオデス。
オルフ:んー……そっすね。ちょっと削りきるにはHP多い。素直におびきよせましょうか。
敵のデビルオクトパスを陸地へ引き出す作戦となり、パーティは後方付近に位置取ります。
オクトパスから17mの地点へPC全員が。その1m前に、ゴーレムのベージが壁として立ちはだかります。
シュシュ:第二戦闘準備いきます!《巨象守護の型》を宣言。シュシュはオルフ、ジャンくんはシュシュをかばいます。
GM:早速きたか、流派秘伝!
シュシュ:【バークメイルA】を自分に、タワーシールドを装備して……お魚を4m前方にエイッ!敵から 10m地点です。
GM:デビルオクトパスの気を引いた。放っておけば、エイに向かって迫ってくるだろう。戦闘開始!
イスデス:「よし、あの気持ち悪いのなんて相手したくないね! 頼むよ皆!」その場で【フィールド・プロテクション】、自分除外(ころころ)……成功!
GM/ライズ:「気持ち悪いの相手にするほうの気持ちにもなってよねーっ!?」
オルフ:「良いから備えろ、すぐ来るぞ!」
イスデス:ゴーレムのベージ君は、拙の1m前で待機させておく。君の価値は毒属性無効だぞベージくん。
オルフ:手番貰って、主動作で【ヴォーパルウェポン】Bランクをオルフ、シンカイ、ライズに。(ころころ)賦術行使成功!
「上手く使え。アレ相手には打撃は通しにくいからな」
GM/ライズ:「そうなんだよねぇ。オイラのパンチじゃちょっと厳しいかも……」
シュシュ:ライズくん動いてもらうかー。プロテクファナティ出たら儲けもん。
オルフ:ライズ君ダイス振った後動かないを選択も可能……よね?
シュシュ:できる。
GM:ではでは、フェローダイスを(ころころ)3。レンジャー観察パッケージか【スパーク】だね。
シンカイ:キャンセルだ!
シュシュ:スンッ。
イスデス:観察してて!
シュシュは対象を変えず《巨象守護の型》、バークメイルBランクをジャンくん、シンカイ、オルフへ行使。
アルクトスはストーンガードをオルフ、シンカイ、シュシュにかけ、PCの手番は終了する。
シンカイ:シンカイは刀を鞘ごと地面に突き立ててエレガント立ちで待機している。
イスデス:どうでもいいことですが鞘と蛸って似てますよね。一瞬蛸に突き立ててとか挑発的な……って思いました。
オルフ:剣を蛸に納めるだって?(笑)
GM:敵が動くぞーっ! まずはシュシュの投げたエイに向かって移動。
側に君たちがいることを感じ取ると、そのまま向き直ってスミを吐いてくるぞ。
シュシュ:「お魚さんごめんなさ……って何出してくるのっ!?」
GM:……ベージ以外は影に隠れて捕らえられない。ベージに射撃! ぶしゅっ、と勢いよく霧状のスミが吐かれ、ベージくんに直撃する。
イスデス:毒無効! 「はーっはっはっは! そんなスミ如きじゃあ拙のベージくんにはなんの効果もないぞ! という訳で盾にしつつ頑張ってね!」
GM:手番終了。だが同時に、"波動"が広域に広がる……こっちは毒ではないようだ。
全体に魔法ダメージを放つぞ。クリティカルもする!(ころころ)
オルフ2、シュシュ1、ジャン8、シンカイ3、イスデス4、ベージ3、アルク2のダメージだ。
オルフ:ジャンくんに回ってる……。
GM:ふふふ、威力10とはいえ回れば痛いもの。さあ、PCたちのターンだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます