Session3-7 貧民街へ
GM:貧民街は、下町とは比べものにならない乞食の数、犯罪者の巣窟。
とはいえ、彼ら……乞食たちは一様に、『金に弱い』ことは、君たちは十分に知っている。
情報収集するならば、目標値は15。ただし判定前にガメルを消費することができるよ。
「消費したガメル/10ぶんのボーナス(最大+5)」を受けられる。
オルフ:50Gで+5か。
オルフ:これは全員いくら消費するか宣言してから?
GM:ですね。全員消費金額を言ってもらおう!
シュシュ:1番高い人に共有から出すのはいかがか。
イスデス:こっちは判定、+5です。
アルクトス:同じく。フェアリーウィッシュに、使い捨ての[デジャヴ]もあるよ。
GM:判定つよパーティすぎる……。
オルフ:というかもう、100Gくらいなら良いしイスデスとアルクトスに+5してもらって。
シュシュ:じゃあ共有資産から50Gずつ、イスデスとアルクトスに。
アルクトス:よーし。では[デジャヴ]を使用して判定。(ころころ)20! 成功!
イスデス:これがマネーパワー。(ころころ)17でOK。
シンカイ:成功が見えたので素で……(ころころ)自動失敗。
アルクトス:あの、シンカイさん? 君今日何度目?(笑)
シュシュ:稼ぐ。
オルフ:私も欲しいんだが???(笑)
シンカイ:3回目です(笑)。「ウっ……!?」胸を押さえて少しうずくまります。
シュシュ:「……シンカイ様、どこか体調が……?」
シンカイ:「けほ、けほっ、げほっ……~~~……っすぅ……、は、ぁ……」 震える呼吸を少しずつ整える。
イスデス:「大丈夫かい?失礼するよ……」【キュア・ウーンズ】を試みようとする。
アルクトス:風の妖精に頼んでちょっと空気良くしてもらいます。
シンカイ:「……大丈夫です。 一時的なもの。 砂埃に当てられただけかと」
イスデス:「おっと……そうかい。これでも医者だ。ある程度の対処はできる……と思う」
シンカイ:「っ……かたじけない……」せき込むのを脂汗垂らして抑え込みましょう。
GM:「へへへ……そっちの方ぁ、体調に気をつけなさいよ」イスデスとアルクトスに金銭を受け取った乞食は心配しつつ、情報を君たちに教える。「魔動機を連れた眼鏡の少年……ええ、見ましたとも。つい昨日も噂になってますよ。貧民街の北のはずれ……『無限の廃城』近くの路地で、騒ぎがあったんでさァ」
オルフ:「無限の廃城……」については!
GM:見識、9でいきますか。
出目調子の悪いシンカイ以外が成功します。
『無限の廃城』は貧民街の中心にある、小さな城。これは魔剣の迷宮が地上に隆起したものであり、その内部はほぼ探索しつくされています。
ですが、その城の最下層には、『次元の扉』が開いたままとなっています。この扉の向こう側に何があるのか……それは誰にもわかりません。なぜなら、そこを確認しようとして派遣された冒険者たちは、誰一人として戻ってこなかったからです。
100人以上の冒険者が行方不明になったころ……「別に行かなくて良くね?」「そうだね」「……ここに入れたものってなくなるんだよな?」「そうだね」(ごみを投棄する)「なくなった!!」
……というわけで、ごみ処理場になっているとのこと。
一同:(笑)
イスデス:ブラックホールだぁ。わぁい(キャッキャッ)。
オルフ:なんかそのうち、空からおーいでてこーいって聞こえてきません?
GM:これ、公式設定なんですよ……。
GM:「ま、廃城の内部じゃなく外周付近らしいんですけども。何やら魔動機の暴走があったようでしてね? 5,6体ほどの魔動機が暴れている中心に、その眼鏡の少年がいたとかで」
オルフ:「なるほどな」
シュシュ:「……魔動機……それはもしかして……」
オルフ:「……場合によっちゃ、救出から捕縛になるかもな」小声で呟き。
ジャンくん(シュシュ):『魔動機に加工を施した結果、クソデカ感情を御することができずに暴走……そんなところだろうね』
GM:「危ない場所には近寄らんほうが身のためですぜ。それでは、あっしはこれで……」乞食は情報を吐き終わると、そそくさとその場を離れるだろう。
オルフ:君が路地裏で殴る蹴るされて100Gを奪われない事を祈ってるよ乞食。
イスデス:言い方ぁ!
シンカイ:プラスチック装甲の魔動機でありますように。
シュシュとアルクトスが【フェアリーウィッシュ】によって消費していたMPを〈魔香草〉で回復し、冒険者たちは夜の貧民街へ向かいます。
GM:現在時刻は、18時を回る。貧民街にはほとんど明かりがない。
丁寧な情報収集により、スムーズに居場所を聞き出せたが、日暮れには間に合わなかった。
オルフ:「光源だけ用意して向かうぞ」
シュシュ:「はい、明かりもなしに貧民街区を歩くのは危険です……」
イスデス:「誰が持つかい。暗がりから襲われるとひとたまりもないからねぇ」
アルクトス:「私が1本持とう。手は空いているからな」
シンカイ:「もう1本はわたくしが」
オルフ:「俺も1つ持っておく。しかし、松明か……」昔、松明を地面に投げ捨てるって言ったら地面が盛大に発火した事あるんですよね。油撒かれてた。
一同:(笑)
シュシュ:罠だ。
アルクトス:炎のデスマッチかな?
オルフ:全員異常感知失敗した。教訓、頑丈なランタンは持とう。
イスデス:ランタンはあるが、頑丈ではないのよね。更新したいなあ。
GM:君たちは貧民街を進む。周辺には、廃城付近に捨てられたゴミやがらくたの残骸が散乱している。
時折、人族の死体もちらほら見受けられるようになるだろう。
シュシュ:「……うっ……死体もゴミ扱い……これが死者への礼節を軽んじる……ということなのでしょうか」
GM:廃城へたどり着くと、地面には数多くの車輪の跡が残っていることに気づく。魔物知識判定に成功しているのでわかる。どうやら、魔動機……ドルンが暴れまわった跡だ。
オルフ:「間違いは無さそうだな」車輪の轍を確認して。
GM:それを辿っていくうちに、遠くから爆音が響いてくることに気づくだろう。かが発射され、瓦礫が崩れ落ち、地面に当たる音。
シンカイ:「警邏に被害報告が行かないのが不思議ですが……いえ。そういう国でしたか……」
イスデス:「貧民街だからねぇ。ゴミ捨て場付近とはいえ、わざわざ立ち寄るとも思えない」
GM:路地をまわったあたりで、君たちは気づくだろう。
……前方に、2m以上ある中型の魔動機……ザーレィが鎮座していることに。
いや、それは、君たちの知っているザーレィとは異なった。体躯は大きく、装甲は固く。そして、発射筒も改良が施されているように思える。
オルフ:「……あれがザーレィか?」
イスデス:「ああ。と言っても、普通とはちょっと違うみたいだ。」
GM/ジェフリー:その足元付近に、彼……ジェフリーはいる。しかし、様子がおかしい。……うつろな表情をしていたかと思うと、突然大げさに笑い出し──
「撃てェ!!」君たちの近くに、その『光弾』が着弾する。
シュシュ:「ひうんっ…!」轟音に驚きしゃがんで耳を塞ぐ。
イスデス:「うわっ……!? 乱暴だな、君は!」
アルクトス:「ふん、ずいぶんと楽しそうじゃないか」
GM/ジェフリー:「アハハ!君たちも僕の研究成果を見に来たのかい? 素晴らしいよ、この力は! まるで、天才にでもなったかの気分だ……そう、カーバイドやスピンドル博士のように!」
オルフ:「チッ、キマってやがるな。方針変更。気絶させて持ち帰るぞ」
シンカイ:「承知。……アリス女史の事も今は無駄のようですわね!」
イスデス:「とりあえず黙らせてサニティパンチ! これだ!」
シュシュ:「……感情に……呑まれていらっしゃるのでしょうか。怒りの……」
オルフ:「幸せそうで結構なこった」ぺっ。
GM/ジェフリー:「……ふうん。君たちも僕の邪魔をするんだ……そうやって……僕からなにもかも奪っていくんだなッ!! 出て来い!!」ジェフリーが指示すると、瓦礫の山から多数の魔動機……ドルンが出現し、君たちの前に立ちふさがる!
アルクトス:「ちっ……面倒をかけさせる」
GM/ジェフリー:「僕は、僕は天才になるんだ!! カーバイドやスピンドルのようにッ!! そうじゃなきゃ……こんな努力続けても、何も意味ないじゃないか!!」
シンカイ:「!」 天才、努力、という言葉に肩が跳ねる。
オルフ:「あぁ? ……チッ、ジャンキーに切れてもしょうがねぇか。もういい、やるぞ」
シュシュ:「……そしてこれは憧れ、嫉妬。それに認められたいという……欲望、でしょうか」
GM:彼がぶつけているのは、失意、怒り、恨み……それから、天才──友人であるアリス・カーバイドや、スピンドル博士への羨望だろう。それが、彼の力となっている。その源は──
ここで、戦闘準備タイミングだ。ジェフリーの操る魔動機が、以下の能力を使う。
≫△暗黒の波動(機械)Ⅰ/必中
「射程:自身」で「対象:全エリア(半径30m)/空間」に闇の瘴気を放出し、その中での行動を著しく妨げます。
範囲内にいる対象は、あらゆる行動判定に-2のペナルティ修正を受け、連続した手番に主動作を行うことができなくなります。また、使用者は、範囲内にいる任意のキャラクターを対象から除外することができます。
さらに、使用者を除く、範囲内にいる任意の「分類:魔動機」のキャラクターの命中力を+2します。
この効果は3分(18ラウンド)の間継続し、使用するとHPを5点消費します。達成値が必要な場合には「40」と
して扱われます。
GMが認めた特殊な加護を持つ者に対しては、この効果を与えることはできません。
シュシュ:ギャー。
オルフ:グエーバフー。しかもこれPCが魔動機連れてても効果ないやつじゃん!
GM:その波動は、彼ではなく、『機械』のほうから発されたように感じる。
アルクトス:なんだ、ジェフ君じゃないのか。
シンカイ:「"紫水晶"を魔動機が……!」
GM:そう。シンカイの言う通り、"紫水晶"がある……埋め込まれているのは『魔動機』だ。しかし、その力を生み出しているのは、まぎれもないジェフリーの想い……そう感じるだろう。
なお、君たちは〈雀のお宿亭〉の力により、行動判定や主動作不可の効果は受けないぞ。
オルフ:ここじゃなかったら家庭の中のルンバが超化したりしたかもしれない(笑)。
イスデス:「あれは"紫水晶"か。なるほど、それで疑似的に霊装を……」
アルクトス:「自分を見限っている奴にかける言葉など無い。駄々を捏ねるガキを張り倒して連れて帰るぞ」
イスデスが【ペネトレイト】を使用、シュシュはオルフへの《かばう》と、自信へバークメイルBランクを使用。
敵はドルンの他、ザーレィが修復された姿『リペアド・ザーレィ』と、ジェフリー自身も冒険者に向かってきます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます