Session3-6 金髪の男?

GM:ではこちらはジャンク市場。オルフ、シュシュ、イスデスが訪れた場所だ。


狭い路地をいくつも抜けた先に、大きな広場のような場所がある。そこではみな思い思いにボロきれを敷き、マーケットを開いている。

非正規、非合法品の取引はもちろん、窃盗、強盗も日常茶飯事。非合法組織がいくつも身を隠す、犯罪の温床となっている。

オルフ:スリに来た奴の手をぺきってやったりする場所。

シュシュ:周囲の視線にびくつきながら歩く。

オルフ:「イスデス、シュシュ。堂々とだ。後あんまり悪目立ちするな………」2人の容姿を見て「無理だな」(笑)

シュシュ:シュシュ1人だったらどうなるやら……。

イスデス:「あまり離れないほうが良さそうだ。シュシュちゃんは特にね」

シュシュ:「……は、はい。離れません……」

GM:知り合いもいない。情報を集めるなら……「任意の冒険者技能+知力B」を基準に、聞き込み判定をしてもらおうかな。目標値は2段階、9と12。

イスデス:では、コンジャラーと知力でいってみようか。(ころころ)1足りねぇ。

オルフ:グラップラー+知力で腕っぷしかな……街中だと使いにくいけどこういう場所だと使いやすいよね、グラ知力。(ころころ)よし、成功。適当に喧嘩を売られて、2人で路地裏に引っ込んで情報持って帰ってきました。

イスデス:こういう場所にあまり慣れてないので興味深いなー、と関係ない情報を聞きまくってました。

シュシュ:マーケット覗いてそう。

イスデス:おっ10点マナチャージクリスタルだ!

オルフ:それ1.0点のマナチャージクリスタルだよ(笑)。

イスデス:10000Gで買ったら0が剥げて、1点MCCに早変わり!(笑)


GM:オルフがチンピラを締め上げれば、「が、学園の生徒……? そういえば、眼鏡のガキが偶に来てたような」と情報を吐きます。

イスデス:「眼鏡……茶髪ですかね」

シュシュ:ジェフリーの特徴を伝えてみる。

GM:「お、おう。そういう眼鏡のガキだ。最近では魔動機の残骸をいくつか買って行ってた、確かドルン、それからザーレィって魔動機のを……」と。魔物知識判定、9/12と12/15でどうぞ。

オルフ:(ころころ)片方知ってたわ。

シュシュ:(ころころ)こっちも……。

イスデス:【ペネトレイト】を行使して……(ころころ)よし、両方弱点まで。

イスデス:「ドルンにザーレィ。遺跡や迷宮でよく見られる、最もシンプルなタイプの魔動機だね」

オルフ:「確か警備用の魔動機の一種だったか?」多分野良を殴り倒して売り払ったときに名前を知ったとかです。

シュシュ:「……だったかと。蛮族の方が遺跡に盗みに入ったときに壊したとか自慢話を散々……」

オルフ:ちょっと前だったら蛮族の愚痴とか零せなかったような気もする。

シュシュ:ですわね。当時のことを話すのすら勇気がいる……。

イスデス:「広く普及していたようだから、この辺りに回ってくるのも頷ける。街中にもいるとこにはいるらしいよ?」

シュシュ:「……ではこれらに霊装加工を施そうとした…と考えるのが自然でしょうか」

オルフ:「あんま良い予感はしないな」

イスデス:「そうだね。警護用魔動機とはいえ兵器だ」


GM:情報収集を終え、時刻は14時頃だ。

オルフ:「……もうじき2時か。1度合流するとするか」 

シュシュ:「わかりました」一刻も早くここから出たい……ぷるぷる。

イスデス:「じゃあ合流するまで拙の知識を聞いていってくれたまえ。まずドルンという名称は――」べらべらと早口で話し始める。

オルフ:「……シュシュ、よく聞いとけ」押し付けるついでに周囲から意識を逸らせる(7:3の比率)で、自分はそっぽ向いて先頭歩いていきました。

シュシュ:「えっ……あっはい……????」首を傾げ目をぐるぐるさせながら聞いている。

イスデス:「一説によると駆動音が――ザーレィの方はその光線の――」

シュシュ:「く……くどーおん……? こーせん……?」




GM:視点変わって、こちらが神殿チーム。シンカイ、アルクが訪れた場所だ。


中央迷宮街区は、グランゼールの大迷宮への入口のひとつ『女神の巨像』や、王城が鎮座している区画。

王城は衛士ではなく、正規の騎士団が警備を担っている関係で、治安は良い場所です。

女神前広場近くにあるハルーラ神殿はグランゼールの神殿の中でも最も大きな神殿であり、それは大迷宮内を『星の導き』で照らしてくれるからだ、と言われています。

シンカイとアルクトスが神殿内に入れば、多くの礼拝客と、それに応対する神父やシスターの姿が見えます。

清掃などをしており、暇ではないが話が出来そうな者も見受けられます。



アルクトス:手の空いてそうな人にジェフ君を知ってるか、もしくは知ってる人は居ないか聞いておこう。

GM:OK。ではこちらも聞き込み判定を。目標値は9と12。

シンカイ:(ころころ)11ですわね。

アルクトス:(ころころ)【フェアリーウィッシュ】入れて9……指輪でも届かないか。

GM/神父:では、君たちが聞き込んだ神父のうち1人が、「ああ、ジェフリー君か。もっと堂々と礼拝に来てほしいものだがなあ」と、彼に詳しい素振りを見せる。

シンカイ:「彼を御存知で?」

GM/神父:「ああ。彼、学校の生徒なんだろうけれど、よく出歩いているらしいことは聞いていたよ。確か、この前は『コルンウッド装具店』……それから、下町で金髪の男の人と一緒に歩いている姿も見かけられたとか」

アルクトス:「コルンウッド装具店は兎も角、下町?」

オルフ(別所):コルンウッドさんに聞いた情報と一致するな。

シンカイ:「金髪の男。鍵を握っていそうですわね」オルフも金髪なんですよね。

シュシュ(別所):誘拐犯だし。

オルフ(別所):余罪はあるからな……。

GM/神父:「仲が良さそうだったらしいが……最近の話だ。ジャンク市場にも出入りしてるって言うし、悪い輩でなければいいがな」

アルクトス:「……まあ、魔動機師だ。ジャンク市場くらい行くだろう」

GM/神父:「ハハハ、とはいえあのあたりは治安が悪いからねぇ。非合法品を掴まされて学校にバレたりしたら、目もあてられなそうだがな」

アルクトス:「そういうのを注意して導いてやるのはそっちに任せる」

GM/神父:「これは、なかなか手厳しいことを……まあ、若者を導いてやるのも、ハルーラ様の信徒である私たちの役目ですからな。「他には……うーん、すまない。あまり思い出せることはないかな……」


シンカイ:むむ。こっちの2段階目の上方、どうしましょうかねぇ。

アルクトス:まぁ、届かなかったし仕方ないんじゃないかな。再チャレンジすると時間がかかるし。

シュシュ:合流はできませんが、こちらで下町に行ってる間に……もありですが。

シンカイ:下町で一戦おっぱじまりそうだからその場合は孤立させたくないんすよねぇ。

アルクトス:情報が合流してるから、下町で何かあると思うんだよね。

オルフ:折角なら下町には全員で行きたさもある。

シンカイ:では、一度下町へ。「十分ですわ。失礼いたしました」

アルクトス:「時間もいい頃合いだ。向こうと合流しよう」




冒険者たちは合流し、情報をすり合わせます。集まった情報は、以下の通り。

『下町に、"想いを力に変えるアイテム"の売人がいるらしい』

『ジェフはハルーラ信徒で、神殿に行っていた』

『ドルン、ザーレィの残骸を買っていった』

『金髪の男が、ジェフリーと一緒に下町で歩いていた』



オルフ:「……下町だな」 

シュシュ:「……そこに手がかりがあるといいのですが……」

アルクトス:「ひとまず金髪の男とやらを……」言葉を途中で止めてオルフを見ます。

イスデス:オルフくんをちらっとみる。

アルクトス:「……素直に出頭するなら罪は軽くなるそうだぞ」

オルフ:「やってねぇわ」

シンカイ:「ほっ」

GM:下町に移動ですね(笑)。それでは描写を。



グランゼールの下町は、主に日雇い労働者や夢破れた冒険者などが雑多に暮らす街です。

貧民街からも近く、広い通りに座り込む乞食の姿も見かけられます。彼らの収入源として、清水が際限なく湧き出てくる『泉の迷宮』から水を汲み、富裕層へ売りに行く、と言うものがあり、

このおかげで、乞食も最低限生きていけるだけの生活ができる者も多いですが……それがグランゼールの難民問題、食料問題を後押ししてしまっているのもまた事実です。



イスデス:「言ってはなんだけど、治安の悪そうなところだよねぇ。」

シュシュ:「……私はこちらのほうが馴染み深いというか……好きにはなれませんが」

オルフ:「まあ、治安は良くはない。が……力がある奴は上へ行く。そういう意味では楽だ」言外に下町にいる普通の奴ら程度なら障害にはならない、と告げる。

イスデス:「あんまり馴染みがないし、守って欲しいナー」

シュシュ:「ええっ……!? 私がですかっ……!?」あたふた。

GM:君たちは、今まで集めた情報をもとに聞き込みを行う。聞き込み判定、目標値16……ですが、

これには今まで集めた情報によりボーナスがつきます。今回は、+5のボーナスを!

オルフ:わぁい。


出目も全員7以上とよく、全員の判定が成功し、冒険者たちは住人から情報を仕入れることができます。


GM/住人:「ああ、そいつなら……見たことがあるぜ。この近辺で、その『金髪の男』と一緒に、何か『魔動機みたいなモン』をいじくりまわしてたな。なんでも、『気持ちが力になる』とか言ってたみたいだが」

オルフ:「いつの話だ?」

GM/住人:「一週間は前だったかなぁ。ああ、3、4日前にも、そいつらが『貧民街』のほうに近寄っていった話もあったような」

シュシュ:「……確かジェフリー様がいなくなったのも3日前……」

GM:「金髪のほうは……噂になってたような気はするが……悪ぃ、わからねぇな」ここで神殿の情報が必要でした。

一同:なるほど。

オルフ:調査を重ねると聞き込みに固定値が+されるはずだった。なんか皆出目でごり押ししてる(笑)。

イスデス:「この人のような感じではなかったと?」オルフくんを指す。

オルフ:「おい」

シュシュ:「え、えっと……オルフ様は……魔動機はおそらく専門外かと……」フォローの方向性が違う。

GM:「いやぁ、まあ……そうかもな? がっはっは、金髪の兄ちゃんなんて、みんな似たようなもんだ!」

一通り大笑いしたあと。「ま、追っていくってんなら気ぃつけな。何が襲ってきてもわからねぇからな、貧民街は」

シンカイ:「忠言、感謝致します」ぺこりと礼。

アルクトス:「しかし、貧民街か……どんどん治安が悪くなっていくな」

オルフ:「準備を整えて貧民街へ。あそこはここよりなお酷い」

シュシュ:では、先に【フェアリーウィッシュ】で減ったMPを回復しておきましょう。

アルクトス:頼む。



シュシュが魔香草を使用し、全員が全快したところで、冒険者たちは貧民街に踏み込みます。

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