主人公もあったかいけど、周りの人達がとってもあったかいです。
主人公は、チート能力がありますが、むやみに自己主張しないで、周囲の支えもあり、良く考えて行動しています。また、仲間が、主人公との関わりで成長していくのも楽しいです。
登場してくる人物も、うまくつながっています。楽しくほっこりの場面も多いです。
つまり、作者の色々な設定、見通し、構成、文の書き具合が素晴らしい作品です。
今後、平民から「貴族を目指す」のですが、貴族も平民も仲良く安心して暮らせる世の中をつくる、お話になって行くと思います。
安心してというのは、急展開が予想されるからです。そこをどう乗り越えて行くのか、今後がとっても楽しみな作品です。
一気に読めたし、面白かったです。
基本的に登場人物の人柄がよいので気持ちよく読み進められる感じですね。
物語の山場になりそうな魔物退治の話がまだほとんど触れられてないので、今後どういう展開になっていくのかにも期待してます。
なお、隠す隠すって繰り返す割には着実に知ってる人増えるところとか、魔法使えるようになった早々に講師になってって言われたらすぐ教えるとか(魔法の常識レベルを知らないまま人に教えるって安易にできますかね?)、もやっとするところはあるんですけど、まぁそういうご都合主義がない小説ってまずないので、トータルにはおもしろいかなってプラス評価な感じです。
ただ、「いただきます、ごちそうさまがある」「お辞儀の仕方がいっしょ」とかだけで、誰かの意図を感じるのは強引ではないか、と。物語上、日本をまねて作られた世界であることをアピールしたいのはわかるんですが、「日本と似ててよかったー」くらいでいいんじゃないでしょうか?