上の続き

さこゼロさんからバトンを受けてようやく書いてみることにしました(´-ω-`)


バトン渡しますので、だれかうけとってください(笑)


─────────────


放課後の帰り道は気を付けなければならない。


そんな噂がささやかれるようになったのはいつごろだったのだろうか。


さて、何に気を付けなければならないのか。


まどかにはまったくわからないことだった。


ただの噂に過ぎないし、いつもの帰り道なのだから、怖がることでもないだろう。


噂のことをどこに追いやって、いつものように帰路につく。日はだいぶん西へ傾いており、辺りは薄暗い。


人の通る姿もなく、まどかだけが歩いていく。


ゴゴゴゴ


すると、突然奇妙な音が響いてきた。


なんだろうと思い、普段通ることのない細い道のほうへと視線を向ける。


すると、そこにはなにかがいた。


なにかはよくわからない。ぼんやりと見えるだけで、そこに佇んでいた。


目があった。


そう思った瞬間に、息が苦しくなってきた。首を絞められているような感覚。


まどかは自分の首をかきむしろうとしたが、なぜか途中で止まる。


なにかが確かに自分の首に巻き付いているのだ。けれど、姿かまったく見えない。


そのときだった。


ズドドドドッ


背後から音がした。その瞬間、空気がいっきに体内へ入り込むのを感じた。


まどかは膝をついてむせこむ。



「大丈夫?」


声がした。


女の子の声だ。


まどかが顔をあげると、そこには六年生の奈乃がいた。


「はい」


「じゃあ、いますぐここを立ち去って」


「え?」


まどかはなにをいっているのか意味がわからなかった。でも、あまりにも真剣な顔をしていることと、先程の締め付けられた感覚が抜けなかったこと。

まどかは立ち上がるなり、走り出す。


それを見送った奈乃の視線が前へ向く。彼女には見えていた。


曲がり角の向こうの細い道。


灰色の肌とひとつめ。六本の腕をもつ人であってひとならざるものだ。


それは口元に笑みを浮かべるなり、奈乃に襲いかかってきた。


奈乃は手に持っていたマシンガンらしきものを構え、トリガーをひく。

閃光がその化け物へと放たれる。しかし、化け物は上へと避けた。


そのまま、奈乃に向かって襲いかかろうとする。


すると、無数の槍がどこからともなく現れ、化け物の体を突き刺した。



化け物は断末魔の叫びをあげて、消え去っていく。


「危機一髪ーー!」


奈乃は後ろを振り替える。


そこにはひとりの少年がどや顔をして、こちらを見ていた。


「やっぱり、まだまだだなあ。奈乃っち」


そういうのと同時に奈乃のスカート突然めくれた。


「きゃっ」


奈乃はあわてて押さえる。


「ええ。なんでだよと。なんで、短パンはいているんだよお」


彼はつまらなさそうにいう。


ズドドドド


すると、突然、奈乃はマシンガンをぶっぱなす。


彼はそれをあわてて交わしたために尻餅をついた。


「なにするんだよーー」


「テ~ツ~。またいたずらしたら、バズーカで撃ち抜くっていったわよねえ」


「えっと、そのお」


テツと呼ばれた少年は一目散に逃げ出した。


「こらああああ。待てえええ」


奈乃は逃げるテツを追いかけた。

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