笑わなくなった君

窓から温かい光が病室に射す。

「おはよう」

「……」

「見て、今日は綺麗な晴天だよ」

振り返って声をかけるけれど、君は答えない。

「……また後で来るね」

君はベッドに体を倒してただぼうっと宙を見つめるだけ。

ねえ、君はどうしたら笑ってくれる?

また今日も。溢しかけた言葉を僕は堪えていた。

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