一年越しの君

夜気を震わすように響いた、ずっと待ち望んでいた声に僕は振り返る。 満面の笑 みで駆け寄ってくるのは記憶通りの君。僕は思わず笑みを溢した。

「大丈夫だよ」

いつもは会えないかもしれない日を一年も待っているんだから。君に会える。そう知りながら待つことが できる時間は幸せだよ。

「久しぶり」

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