友の裏

「なあ、アイツ転校するらしいぜ」

歩き慣れた通学路。俺は隣にいる彼に教えてやった。

「アイツ?」

「俺らいつも三人でいるだろ」

「あーそうだね」

「いや反応薄くね?」

思わず突っ込む。

「えーだって……」

彼は恐ろしく整った笑顔のまま振り返った。

「どうでもいいし」

“僕には関係ないでしょ?”

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