兄妹の朝焼け

「早く早く!」

「待てって…」

「お兄ちゃん遅い!」

ついに怒られて俺は苦笑した。人を叩き起こしここまで自転車を漕がせたというのに元気なことだ。

「ほら、着いたよ!」

向けた視線の先。見事な朝焼けが広がっていた。

「ね、綺麗でしょ?」

満足気な妹。

……まあ、ここまで来たかいはあったかもな。

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