いつか俺たちは

「旅がしたいな」

「……は?」

「見てみたくない? 外の世界」

目の前には大きな壁。この狭い世界から俺たちはまだ出られない。隣のコイツは俺と同じようにその壁を見上げていた。

「いつか、一緒に見ようよ」

コイツはこの壁の向こうに何を見ているんだろう。

「……いつかな」

俺たちは未来を夢見た。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る