第2話 マイフレンド創一さん!


「ゴホン!という訳で神門さん……何か要望はありますか?」

「というのは?」

「はい!レイアースの世界には、職業とスキルが存在しています!

つまり!職業とスキルで戦う……簡単に言うと、神門さんの知識で言う所のゲームですね!」

「なるほど……」

「他の皆さんのは、とりあえず私がぺぺー!って設定したのですが、神門さんには自身の要望があれば叶えてあげようと思いまして!」

「良いのか?他の奴らは選べないんだろう?」

「まぁ、事情がそのくらい大きいということですね!実は他にもあるんですけどね。

後、ペぺっとというのは、地球での身につけた知識や運動能力が、’’あちらでも’’つくということですね!」

「おー!てことはあまり困らなさそうだな!元いた体で動けるのか。なるほど……」

「そういうことですね!さぁ!神門創一さん。どのようなものを要求をしますか?」



俺は少し考え



「そうだな……職業、スキルとかは向こうで変えたり出来るのか?取得は可能か?」

「スキルはある程度は可能ですが、職業は祝福によって決まっています」

「やはりそうか……であれば転職制限を無くすものと、全スキルの取得を可能にしたい。


だが、かと言って最初から貰いたい訳じゃなくて、条件を設定して、それをクリアすれば可能というのであればどうだ?’'まぁある程度は行けると思うからな’’」

「んー’’神門さん’’以外の方であれば、おっけーにしたいんですが」



何か引っかかるな……まぁいい。



「まあ事情が事情ですので、いいでしょう!後は何かありますか?」

「え?まだいいのか?無茶な事を言ってる自覚はあるんだが……女神様を、あまり困らせたくはないと思っているが」

「いや?’’神門さん’’ならば可能ですよ?」

「なんだ?その言い方?まるで俺ならなんでもいいように聞こえるが?」

「あーいえ!まぁ……神様にも色々あるんですよ」



’’アルテミス’’が一瞬、真剣な表情をしてからすぐに切り替え、ニコリと笑う。



「まぁそれは有難い。であれば鑑定スキルなんかは貰えるか?あと資金だな」

「なんか要望が現実的ですね……他の方々は「勇者ー」とか言ってましたが」

「こっちも知らない土地、知らない価値観で行くんだ。そんなイキリたいわけじゃないからな。

その辺の教養がないとな?」

「まぁそうですね!ーポチポチーよしっ!そうしたら神門さん!異世界スターターキットを授けましょう!」

「意味はわかるがそれであんたは困らないのか?」

「はい!言語理解に鑑定、多少資金、ナビゲート、偽装も付いてなんとお値段いちまんごせん……」

「ぷふ!それどっかのーーーたかたさんかよ!」

「随分久しぶりに笑いましたね?神門さん?」



神様は笑顔で言ってきた。

女神だけあって、美しい…なんだちゃんと女神じゃないか。



「が、別に笑わない人間ではないぞ?」

「いいえ地球での’’神門’’さんは見ていました……事情は知っています。

レイアースでは心から笑い、心から信頼信用できる人を’’次は’’見つけられるといいですね?」



神様は俺にニコッと笑ってきた。



「ッ!!」



つい睨みそうになってしまった。



「それでいいんですよそんなに自分を抑えつけなくてもいいんですよ。」

「流石は女神様って所か?」

「私も女神になってから長いですからね!お?そろそろ時間ですが、最終確認は大丈夫ですか?」

「いや、ひとつ忘れた……女神様?あんたの名前は?」

「アルテミスです」

「アルテミスさんあんたと’’友達’’になりたい」

「ッ…!!そう……ですか」

「ん?なんか悪いこと言ったか?嫌なら別に」

「!!?いえいえ!こちらこそ嬉しいですよ?イケメン男子にそんなこと言って貰えるなんて」



アルテミスは悲しい表情に一瞬変わるが、すぐに笑顔に戻して俺に話す。


やけになんか急いでないか?まぁいいか……



「そんなマイフレンド創一さん!女神パワーを加えといたから、レイアースの生活楽しんで!」

「ああ!アルありがとう!」



俺は深く頭を下げた。


一体いつぶりだろうか?

まともに人に頭を下げるのは……



「え!?もう名前呼び!?これだからイケメンはぁ!マイフレンド創一さん!スターターキットはスマホ式なので、気をつけてください!」

「まぁ現地で確認するよ!アル!行ってくる」



そうしてレイアースに消えていった……


1人になったアルテミスは、なんとも言えない気分になっていた。



「随分と懐かしい言葉ですね優一さん?……」



アルテミスは一人呟く。



さっ!まだまだ仕事は残ってるし行きましょうか……

女神の間から出ようとした時……ふと思い出す。



「もしかしたらパワー込めすぎかも!?ま、まぁいいでしょ……バレなきゃ……」



そう言いながら女神の間から出ていくアルテミスだった。

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