第37話 面接
最後は面接
1人ずつ部屋に呼ばれる
部屋に入ると3人の試験官がいた
20歳くらいのチャラ男
15歳くらいの無表情
25歳くらいの強面
強面の圧がやばい
顔が怖いのはもちろんだけどこの人は強い
師匠やカイトに似た雰囲気がある
僕が警戒していると強面の人と目が合う
僕のことを見て笑ったような気がしたが気の所為だろう
「受験番号と名前をどうぞ」
チャラ男が質問してくる、彼がメインなのだろうか
「482番ルーカスです」
「ではお座りください」
置いてあった椅子に座る
「まずは志望動機を教えてください」
「目的を達成する為…ですね」
「ほう目的とな?それはなんだ」
強面が面白そうに聞いてくる
「言わないと駄目ですか?」
「いや、そんな事はないが…まぁいいだろう」
「続いて、実技では試験官を圧倒したそうですがどこでそんな強さを手に入れたのですか?」
「師と仰ぐ人がいます、その方に修行を付けてもらいました」
「その方の名前を聞いても?」
「ライムといいます」
その後は大した質問はなかったがいくつか質問をされ面接は終わった
泊まっているホテルに着いた
師匠はいないみたいだ
なんだか気疲れした僕はベッドに横になる
「おら、起きろ」
師匠に揺すられ起こされる
いつの間にか寝てしまってたようだ
「入試はどうだった?」
「んん…ふあぁ、まぁ大丈夫でしょう」
それだけ聞くと師匠はまたどこかへと行ってしまった
眠たかった僕は再び眠ることにした
翌朝起きると師匠の姿はなく代わりに手紙が置いてあった
『ルーカスへ
入試は無事受かりそうでよかった
というか受かってるだろうおめでとさん
俺は行くところがあってちと早いがお別れだ
金は置いてあるから好きに使え
お前が卒業してどうすんのか分からんが
またクレアと3人で会えるのを待ってる
最強の師匠ライム様より』
手紙の横を見ると封筒に100万入っていた
まじであの人は何者なんだ…
というか最強の師匠って自分で言うなよ!
クレアとの別れの時みたいに涙は出なかった
師匠とはまた会えるという確信に近い何かがあった
涙は出なかったが深い感謝を
今度会う時は1発食らわせられるくらい強くなる事を誓って
結果が出るまで街をぶらついたり
修行したりして過ごした
そして2週間後結果は手紙で送られてきた
『受験番号482ルーカス
結果:合格
学科:253点/300点
25位/2000人
実技:190点/200点
5位/2000人
総合:443点/500点
17位/2000人
上記の能力を認め面接にて人柄についても
問題なしとみなし貴方が本学園に通う資格有りと認めます
別途詳細は後日届く郵送にて届けます』
学科については想像より良かった気がする
実技に関してはなにで10点引かれたのか
そして俺より強い可能性があるやつが最低でも4人いるかもしれない
その事実に驚きが隠せないと共にワクワクした
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