17:クエスト4 完了
「あれが私たちが欲しかった『心』かな」
まだ辺りに
他の四人も私より少し
「……この
私とオブリガートとハーモニーとリズムで、
「まぁ、ここで言っちゃうと色々めんどくさいから。秘密ってことで」
えへへと笑って
「お前らは
手の中にあるものを指さされ、私はうなずく。
しかし、このままではいけない。虎帝から『心』を|
「そうなんだけど……。ちょっと持ってて」
私は足元にいたコートに結晶を
私たち五人の音が、ラチオにより
コートの手の中の結晶はだんだん明るくなっていく。くすみが取れ、
なぎ
「わぁ、すごい」
私たちの音につられて、たくさんのプレイヤーやアバターがぞろぞろとやってきた。ふさがれていた道が元通りになったからでもあるだろう。
くすみのないクリアな『心』が、ひとりでにコートの手から
「キミの『心』を、怪盗団・GROSKが
「これを
「いや、元に戻してくれる怪盗もいるってことさ」
人だかりの中をかき分ける警察の姿が見える。
フッと
コートとさよならをして、ようやく自分の家に戻ってこられた。どうやらまだお母さんは帰ってきていないらしい。
「あーマジで
真っ先にソファーに
「でも、これで一件落着?」
「いやぁ、まだああいうのがたっくさんおるってことやろな」
「だけど、コートは『今までは存在を消すっていう方法しかなかったけれど、アバターの生活を守ったまま事件を解決することができただけでも大きい』って言ってたよね」
一語一句
「……まだまだ、
「やっぱりキリがねぇじゃん」
やってらんねぇと言って、志音は目を閉じてしまった。その姿を見た琴音は苦笑いをする。
「色んな人がいるし、プレイヤーにはプレイヤー、アバターにはアバターの生活もあるし、一回で全部解決するのは無理だよね」
「ホントだよ。迷惑プレイヤーはさっさと運営が
私は目の前にある、チョコチップクッキーをかじった。ほんのりとした
「……
……あ。言われてみれば。
「私もちゃんと律歌に合わせられたし、
「うちはドラム自体の音がデカくて分からんかったな」
パッと目を開ける志音。
「確かに。レッスンで言われたこと、ほとんどできてたような」
なんか無我夢中で、余計なことを考えずに
「うん、そうかもね。いつもみたいに『よし、ソロだ!』って思わなかった」
「
「伸び伸びかー。レッスンの時は難しそうだね」
ということは、レッスンで先生から言われたことを、体が覚えるまで練習しろってこと?
……うわぁ。
明らかにどんよりと暗くなった私を見て、スナップをきかせてスパンと私の背中を
「うちもまだまだやからなぁ。せいぜい、みんなを引っ張れるくらいまでにはならんと」
さっきはうまくいったとしても、また同じようにうまくいかせるには、今の私たちではできないことだろう。
もっと練習しないと。私がGROSKを引っぱるんだ。
私の指に
【お知らせ】
システムメンテナンスにご協力いただき、ありがとうございました。先日から相次いでいた『フリーモードで
また、新しいアイテム『グレースクリスタル』を追加いたしました。このアイテムは、他のプレイヤーに思いやりのあるプレイをすると手に入れることができます。一定数集めると、グレースクリスタルでの
・怪盗団の服(キュート、アクティブ、クール)
・怪盗団のスーツ(スタンダード、シック)
・怪盗団のスタンダードガン
・怪盗団のハンドガン
・怪盗団のロングガン
・怪盗団のウェポン(鍵盤型、太鼓型)
・専用BGM『ニュー・オルビスシティ』ジャズVer.
これからも『オルビス・ナイト』をよろしくお願いいたします。
GROSK《グロスク》~五人組怪盗バンド 参上!~ 水狐舞楽(すいこ まいら) @mairin0812
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