第124話 現れたタビビト

 プロミネンス地方のクリスタルを手に入れたヒビキたちが天空の島にたどり着くと、

「待ってたのじゃ!」

長老ちょうろうが待っていた。

「どうじゃい?クリスタルは見つけたのじゃ?」

「はい!」

「プロミネンス地方で、オレンジ色のクリスタルを見つけたよ!」

「これはよかったのじゃ!」

それから、ヒビキたちは世界樹のいずみへと向かう。

「さあ、クリスタルを使うのじゃ!」

「ちゅぴ!」

チララがオレンジ色のクリスタルを使うと、

「大きくなれ!」

「えいっ!」

炎の妖精ようせいの力で、世界樹は大きくなった。

 すると、

「やあ、よく来たね」

「あれこそ、手紙の主の」

「タビビトだ!」

ヒビキたちの目の前に、タビビトが現れた。

「立派な世界樹だね!完全体になっているのかな?」

「そうですよ!」

「本当だ!」

「初めて知ったよ」

ヒビキたちがニュートピアに散らばっている七つのクリスタルをすべて集めたことで、世界樹が完全体に成長したのだ。

 そして、

「そんな君たちに、新たな課題を与えるとしよう」

「ここをまもる泉を取りもどしてほしいのです」

「泉は、ゆうせん、湧水とも呼ぶ。人とのつながりについて説明する場合には泉という用語が使われ、物理的現象として説明する場合には湧水という用語が使われる事が多い。水は人の生活に不可欠であることから、世界中で泉に関連して名づけられた地名は多い。 また、泉を御神体ごしんたいとしている寺院も多い」

「これがありませんと、完全体になった世界樹を守れませんから…」

タビビトと女神さまは、選ばれし戦士たちに新たな課題を与えた。

「そのためには、やらなければならないことがある」

「ニュートピアに潜んでいる伝説の猛者もさたちとの戦いに勝利することです」

「これまでのモンスターとは比べ物にならないほど強い力を持っていることが、伝説の猛者たちの特徴とくちょうだ」

「僕たちはより一層、気を引きめていかなければならない」

「そうだね」

ヒビキたちは、世界樹を守るために伝説の猛者たちと戦うことになった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る