第88話 真っ白なカモフラージュ

 ヒビキたちは、フローズン雪原での調査を続けている。

「ちゅる!」

「ほら!」

「雪と同化している!」

真っ白な体のコロンとバニラは、雪とカモフラージュしている。

 すると、

「誰か助けて!」

オコジョが雪だるまのモンスターにおそわれている光景を目撃もくげきした。

「行こう!」

「うん!」

現場に向かうと、雪だるまのモンスターにとらわれたオコジョの救出作戦が始まった。

 すると、雪あられがってきた。

「僕がみんなを守って見せる!」

ヒビキは、サファイアのマジカルジュエルを魔法まほうの筆にセット。それを仲間たちに向けてると、

「クリアーリフレクション!」

ヒビキたちの周りに結界ができ、ダメージを最小限におさえた。

「ドド、行くよ!」

ミッケは、トパーズのマジカルジュエルを魔法の筆にセット。それをモンスターに向けて振ると、

「ダッシュでズドーン!」

ドドの魔法によって、モンスターの撃退に成功した。

「オコジョは、別名、ヤマイタチ、くだぎつね、エゾイタチである。イギリスをふくむヨーロッパ中北部、アジア中北部、北米に生息している。また、移入されたオコジョがニュージーランドに生息している。体長はオスで約二十二センチメートル、体重は二百グラム程度ていどである。イタチ科は一般に胴長どうなが短足たんそくであるが、オコジョの後ろ足は比較的ひかくてきながく、これによる強力な跳躍力ちょうやくりょくを有している。目からはなにかけてのふんが短く、イタチ科にしては丸顔をしている。耳も丸い。一年に二回換毛をし、夏は背側が茶色で腹側が白い。冬は全身が白になる。尾の先は黒い。気性があらく、ノネズミなどを食べる他、自分の体よりも大きいノウサギやライチョウを捕食ほしょくすることがある。単独で生活し、岩や樹根の隙間すきまに営巣したり、ネズミの巣穴を乗っ取って自分の物にすることもある。他のイタチ科と同様、オコジョには着床ちゃくしょう遅延ちえんという現象があることが知られている。交尾後こうびご受精卵じゅせいらんは長期間にわたり発生を休止し、妊娠にんしん、出産に適した暖かい季節になって初めて子宮壁しきゅうかべに着床する。妊娠期間は一ヶ月程度である。動きはきわめて敏捷びんしょうで、木登りや泳ぎなども得意である」

「助けてくれてありがとう!私はワイト!」

ワイトはヒビキたちに挨拶あいさつすると、

「さあ、ハミングタウンに帰ろう!」

「うん」

ヒビキがスマートフォンで転送アプリを起動して、ハミングタウンに帰ったのであった。

 その後、

「ちゅぴ!」

「ちゅる!」

ヒビキは、チララとコロンともに雪だるまを作っていた。

「ヒビキ、かまくらを作ったで!」

「ダイ大将!」

そこに、ダイ大将がやってきた。

「チーズフォンデュを用意しているんやで!」

「今、行くからね!」

「ボクたちも行こう!」

「うん!」

ヒビキは、チララとコロンともに、かまくらの中に入るのであった。

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