第77話 インディゴ地方のクリスタル

 ヒビキたちは、インディゴ地方のクリスタルがひそんでいる岩石の洞窟どうくつの最深部にたどり着いた。

「よくここまで来たのか…」

そこに、アラシが待っていた。

「どうしてここにいる!?」

「その話はあとだ。今日はこいつを連れてきた」

すると、アラシによってぬしモンスターが現れた。

「今回は、こいつと戦ってもらう」

今回のぬしは、ぎん鉱石こうせきのモンスターだ。

「銀は、室温における電気伝導率と熱伝導率、可視かし光線こうせんの反射率は、いずれも金属中で最大である。光の反射率はんしゃりつが可視領域にわたって九十八パーセント程度ていどと高いことから美しい金属きんぞく光沢こうたくを有す。延性および展性に富み、その性質は金に次ぎ、一グラムの銀は約二千二百グラムの線に伸ばすことが可能である。溶融ようゆうぎんは九百七十三度において一気圧の酸素さんそ接触せっしょくすると、その体積の二十倍の酸素を吸収し、凝固の際に吸収した酸素を放出し表面がアバタとなる spitting と呼ばれる現象を起こす。純銀じゅんぎん鋳造ちゅうぞうは、これを防止するために酸素を遮断しゃだんした状態で行う。貴金属の中では比較的化学変化しやすく、空気中に硫黄いおう化合物かごうぶつふくまれていると、表面に硫化物りゅうかぶつAg2S が生成し黒ずんでくる。銀が古くから支配階級や富裕階級に食器材料として用いられてきた理由の一つは、硫黄化合物やヒ素化合物などのどくを混入された場合に、化学変化による変色でいち早く異変いへんを察知できる性質からという説がある。銀イオンはバクテリアなどに対して強い殺菌力さっきんりょく(を示すため、現在では広く抗菌剤こうきんざいとして使用されている。例えば抗菌加工と表示されている製品の一部に、銀化合物を使用した加工をほどこしているものがある。塩素えんそなどのハロゲンとは直接結合しハロゲン化銀を生成する。また酸化作用のある硝酸および熱濃ねつのう硫酸りゅうさんに溶解し銀イオンを生成する。ただし王水には溶けにくい。また空気の存在下でシアン化ナトリウムの水溶液にもシアノ錯体さくたいを形成して溶解する」

「勇気と友情があれば、何でもできる!」

クリスタルをかけて、ヒビキたちと銀鉱石のモンスターによる戦いが始まった。

「僕がみんなを守って見せる!」

「私に任せて!」

「ドド、行くよ!」

「何が起こるかわからないけど、行っちゃえ!」

「クリアーリフレクション!」

「リボンチェーン!」

「みんなを応援おうえん!」

「まどろみのすず!」

コロン・ラビカ・ドド・ミルで仲間をサポートし、

「決めるなら、今しかない!」

「ここからは、僕の出番!」

「本番はまだまだこれから!」

「よし、やってみよう!」

「ジュエリーレイン!」

「ワイルドトルネード!」

「フレアブレイズ!」

「シャインマジック!」

チララ・ナツ・タンタンによって、モンスターにダメージを与えた。

 そして、

「みんなの力よ、ここにつどえ!」

ヒビキ、ケンタ、サクラ、ミッケ、リンリン、カナタ、ネネは力を合わせていく。

「マジカル・ドリーム・シンフォニー!」

息をそろえて魔法まほうの筆をると、モンスターの撃退げきたいに成功した。

 「ちゅ、ちゅ、ちゅっぴー!」

と、チララはクリスタルのありかに察知。そこにたどり着くと、

「キャッチ!」

とクリスタルの回収に成功する。

「これは、藍色あいいろのクリスタルだ!」

すると、藍色のクリスタルから妖精ようせいが現れた。

「私は、風の妖精!ここを守っているの」

風の妖精は、インディゴ地方の守り神となっているのだ。

そして、風の妖精が魔法を使ってきた。

「またあのおやしろだ!」

「来た!」

最深部の中心に、天空の島へと通じるお社が出てきた。

「さあ、行きましょう」

ヒビキたちは、お社の光に導かれて天空の島へと向かうのであった。

 一方、

「ぐっ、力が…」

アラシはその場に倒れこんだのであった。

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