第3章

第27話 空からやってきた少女

 ヒビキたちを乗せたトリップ号は、ハミングタウンに戻ってきた。

「うちはDIYレシピで新しいお家を作るで!」

早速、ダイ大将は新しくやってきた住民たちのために、スマートフォンのレシピアプリで家を建てるようだ。

「ちゅぴ!」

「あれは!」

すると、ヒビキたちは、突然とつぜん空からってきた少女を目撃もくげきした。

「早く助けなきゃ!」

「うん!」

ヒビキが少女を助けると、

「うわっ!」

「きゃっ!」

一瞬いっしゅんだけ目を合わせてしまった。

「大丈夫か!?」

「はい…」

「よかった、無事で…」

どうやら、意識ははっきりしておりケガはない様子。

「びっくりさせてしまい、本当にごめんなさい。私は立花たちばなみおと申します。よろしくお願いいたします」

ミオはヒビキたちに挨拶あいさつすると、

「僕は、空の国から来た名波響樹。そちらは、パートナーのチララだ」

「ちゅぴ!」

「僕の名前は、風間健太。こちらがパートナーのナツだよ」

「よろしくね!」

「私は、桃宮ももみやサクラ!こっちはパートナーのラビカよ!」

「どうも!」

「うちはプロの料理人、飯塚いいづか大輔だいすけや!ほな、ダイ大将と呼んでや!」

「みなさんの自己紹介が聞けてよかったです。改めてよろしくお願いします」

ヒビキたちも自己紹介した。

「ここは、どこなのでしょうか?」

「ニュートピアという大陸だ。今は邪悪じゃあくな力を持っている魔王まおうによって、平和が狙われている」

「それにしても、ニュートピアは広いですね。初めて見ましたが、想像もしていない世界だと思います」

「ハミングタウンは、そこの拠点きょてんとなっている。行方不明だった住民たちも徐々じょじょもどってきているようだ」

ヒビキはミオにニュートピアについて語ると、

「さあ、トリップ号に行こう」

「はい」

と、ミオをトリップ号に連れていく。

「ただいま!」

「おかえりなさい。あれ、そちらの女の子は?」

「立花澪です」

「ハミングタウンの広場で見かけた少女だ。しかも、空からやってきたそうだ」

「よろしくお願いいたします」

「こちらこそよろしく!」

ヒビキは、ゼルコバ博士にミオを紹介すると、

「スマートフォンに新しいアプリができたわ!」

と、リアが現れた。

「これは?」

「メモ用紙と電卓でんたくのアプリよ!」

「便利になるね!」

「早速ダウンロードしてみて!」

「はい!」

ヒビキたちは、スマートフォンにメモ用紙と電卓のアプリをインストールした。

「そうそう、ハミングタウンの商店街に行ってみたら?職業体験をやってみると、いい社会しゃかい貢献こうけんになるからね」

「やってみるなら、今しかない」

「私も商店街に行きたいです」

こうして、ヒビキたちはオープンしたばかりの商店街に行くことになった。

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