第2話

――――

『んっ…ここは…?』

いつものように、世界が終わった後、いつものように生まれたときに戻ったはずだった。

しかし、目の前?だろうか。知覚として認識していいのかわからないが、全てが真っ白だ。

『やったー!!ようやく可能性のある子を見つけられた!!!』

全ての感覚が曖昧だが、なぜか、声が聞こえた気がした。しかし、声ではない気がする。

『半分正解、というか、ほぼ正解!君はあの後、死んでしまったんだ!!』

いや、あんた誰だよ

『んん~?ちょっと失礼な物言いな気が…ま、いいや!ぼくは、神様みたいな存在だよ!!んでね、ぼくは思念波で君と話しているんだ。君は今、魂だけだからね!!』

ふ~ん、で?

『やっぱり失礼な気が…まぁ、とにかく、君にお願いがあるんだ!気づいている通り、君のいた世界は繰り返してるんだ、なんでかって言うとね…』

なんだか長々と話し始めたので要約すると、

・俺がいた世界は乙女ゲームというものをもした世界で聖女が主人公らしい

・聖女が誰かと結ばれてハッピーエンドを向かえないと、どうあがいても世界は滅亡するらしい

という事が俺が世界が滅亡する体験を繰り返していたおおまかな理由らしい。

『君が最後に叫んでくれたから、ぼくは君を見つけられたんだ!!記憶を持ったまま繰り返す君を、ね』

そういえば叫んだな…

それで、なにを手伝えと?

『世界をハッピーエンドに導いて欲しいんだ、記憶を持つ君なら、絶対にできるから!…他の子は、記憶を持てなくて出来なかったんだ…』

…なにそれ、めんどくさいんだけど

『お願い!!それに、手伝わないと君は永遠に繰り返すだけだよ?』

第一、何の力もない俺が世界を救える訳ないでしょ?

『それなら大丈夫!ギフトをたっぷりあげるから!!それじゃあ、よろしくね~!!!!』

ちょ、勝手すぎるんだけど?!

俺、ちゃんとするって言ってな…


「おぎゃあ~!(ふざけんなぁ~!!)」

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