第11話 誕生の終幕
其処は光すら差し込まぬ黒き大空か、それとも何一つ色の存在しない白き闇か…………どちらでも在るがどちらでも在り得ない時間と空間の
平素であれば世界の管理者で在らねばならぬ
しかしながらとある創造主が討ち取られ
「
それも我々の内、幾人もの
安全地帯へと閉じこもり、汝の敷いた数々の
ほとほと感じ入ったような声音で、
「我の許へと個体名アラン・ウグモリの存在を転籍させた、
彼の禁忌に触れし者が遷移せねば、死に対する怒りを原動力とする者でなければ……我の管理する世界の全てに存在し得る唯一の
少し離れた位置では名指しされた
「して
個体名アラン・ウグモリが手を下し創造主を屠り去ったことにより……一時的に、
その数量を、汝は掴んでおるのか?
それに……我も我々も
個体名アラン・ウグモリは、個体名ユリコ・ウグモリ及び個体名モモコ・ウグモリまでを自らの手で
汝、
「其は……世界の、世界群の喪われし数と、それに伴う生けとし生きる者の数的損害について述べることとした方が良かろう。
彼の創造主が創立し、その野放図な成立要件を満たした世界数は………未成立のものまでを含めると228世界となっている。
そして……その世界群において、知能を有し各単体の世界を構成していた、有機無機を含めた生命体の員数は……
恐るべき
しかして我々は……我だけは個体名アラン・ウグモリの再転籍を認可せんとする。
そして……個体名アラン・ウグモリの当初要望の通り、個体名ユリコ・ウグモリ及び個体名モモコ・ウグモリについても転籍を認可し…………個体名アラン・ウグモリと同一の世界において、創造主の消失が最後に影響する場所にて最終最後まで終わり逝く
当該の結論については
「
我々
「いや……個体名アラン・ウグモリ、個体名ユリコ・ウグモリ、そして個体名モモコ・ウグモリについては…………生命体への再転籍に非ず。
三体の意識は既に再転籍先において、個としては喪われているのだ。
ここに集いし全ての
あの
彼らはあの連なりし
そして………
【第11話 誕生の終幕:完】
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〜『カケヨメ』編集部より連載終了のお知らせ〜
読者の皆様には平素より「カケヨメ」をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
さて当サイトにて大好評連載中でした澤井田圭壱先生の『非業の死を遂げ転生した俺が異世界の神にサルベージされ最凶武器を操る天下無双の魔剣士となり殲滅覇王の二つ名を得た話〜No Gore No Life〜』でございますが、先日20××年×月×日に澤井田圭壱先生が急逝されたため、前回掲載分をもちまして連載終了とさせていただきます。
澤井田圭壱先生のご冥福をお祈りいたしますと共に、永らくのご愛読に感謝いたします。
さて次回より連載いたします、野澤田慶弐先生の新連載『S級パーティに追放された超絶技巧の整体スキルを持つ僕が辺境の大森林を領有しハーレム&スローライフを満喫する話〜戻って来てくれと土下座されたって今の生活が最高に心地良いので既読スルーしてやる〜』を開始いたしますので、変わらぬご愛顧を賜りますよう宜しくお願いいたします。
20××年×月×日
「カケヨメ」編集部
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【あとがき】
最終話までお付き合い戴きました皆様、こんにちは澤田啓でございます。
皆様方におかれましては『非業の〜(以下略)』をお読み取り戴き、まことにありがとうございます。
拙作についてですが、本来は別の連載中の短編集にて掲載する予定でありました。
しかしながら『作中人物に殺害された作家の死に伴い、現実世界と物語世界が崩壊してしまうお話』と云うプロットに、現行のweb小説サイトの流行り廃りを組み込まんとした為……短編のボリュームに収まりきらない内容となり、別途連載作品として啓上いたしました。
この作品を執筆するにあたり、参考文献とさせて戴きました創作論を下記にご紹介し、創作論の作者様方への感謝を申し上げたいと思います。
なお……創作論の内容につきましては、ご自身の眼でご確認を戴き、その文面に書かれている作者様方の想いをお汲み取り戴ければと考えております。
※リンクは貼りませんので、興味のある方は検索しご訪問ください。
斑猫 様
『斑猫の創作みちしるべ』
沙波羅 或珂 様
『【ライトノベルによくあるパターン】(激毒注意!!)』
外訪楠 様
『特に注目もされないカクヨム作家が、真剣に現状を調査した件について』
聖竜の介 様
『脱落小説書きのゆるーい創作与太話』
※紹介順は私が読み始めた順序となっております。
2021.6.22
澤田啓 拝
非業の死を遂げ転生した俺が異世界の神にサルベージされ最凶武器を操る天下無双の魔剣士となり殲滅覇王の二つ名を得た話〜No Gore No Life〜 澤田啓 @Kei_Sawada4247
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